3.ストレスや不安でフリーズしている
猫は強いストレスや恐怖に直面すると、逃げる・攻撃する以外に「固まる」という反応を示すことがあります。
大きな物音がした直後や知らない来客が部屋にいる時、病院帰りで緊張している時、叱られた後などには交感神経が優位になり、防御反応として動けなくなってしまう場合があるのです。
このときの猫は、耳が倒れていたり、瞳孔が開いていたり、呼吸が少し速くなるなどの変化が出ることがあります。リラックスしている時の死んだふりとは違い、体がこわばっていて、触ろうとするとビクッと動くのが特徴です。
強いストレスや不安が原因と思われる場合は、猫が逃げ込める高い場所や狭いスペースを用意する、音や刺激を減らすなど安心できる環境づくりをしましょう。
猫が動かなくなる心理とは?避けたいことがある?
猫がまったく動かなくなる背景には、何か「避けたいことがある」というパターンも確かに存在します。代表的なのは以下の心理です。
嫌なことを避けたい
猫によっては、苦手な「爪切り」「投薬」「ブラッシング」などのお手入れをされる前に、ジッと動かず気配を消すことで回避を試みることがあります。とはいえアンテナは張っている状態のため、耳だけこちらを向ける、尻尾の先だけ動くといった微妙な反応が残るのが特徴です。
状況を慎重に見極めている
新しい環境や初めて見る物体に対して警戒心が働き、「動いたら危険かも」と判断すると、一旦体を止めて様子を観察します。体勢を低くしていつでも逃げられる(攻撃できる)ようにした上で、ジッと対象を見つめて出方を伺うのです。
体調不良で本当に動けない
見極めが最も重要となるのは体調不良で動けなくなってしまっている場合です。ぐったりしている、呼吸が浅い、目の動きが鈍いなどがあれば、早急に病院を受診してください。
何かを避けたい心理が働いているのか、体調不良なのか、慎重さなのかを判断するには、耳や目、呼吸、反応速度など体に現れる細かいサインがポイントです。普段から猫の習慣をよく観察しておくことで、異変に気づきやすくなります。

