下肢の紫斑が消えない原因を医師が解説 「慢性色素性紫斑」の症状と特徴とは

下肢の紫斑が消えない原因を医師が解説 「慢性色素性紫斑」の症状と特徴とは

慢性色素性紫斑の治療

慢性色素性紫斑は原因が明らかになっていないため、現在のところ根本的治療法も確立していません。そのため、治療は症状を抑える対症療法が中心となります。多くのケースでは外用ステロイド剤が選択され、痒みを伴う場合にはアレルギーを抑える薬を使用することもあるでしょう。

また、慢性色素性紫斑は下肢の血流障害を併発しやすいため、下腿のむくみをともなうことも少なくありません。そのようなケースでは弾性ストッキングによってむくみの解消を試みます。

そのほか血管の脆弱性が疑われる場合には血管を強くする作用のあるルチン・ビタミンC・ビタミンKの薬も服用されてきましたが、いずれも効果は一定しないのが現状です。

慢性色素性紫斑になりやすい人・予防の方法

慢性色素性紫斑は血流障害や血管の炎症によって生じると考えられているため、下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)など血流障害につながる病気を抱えている人は発症しやすいと考えられます。また、ステロイドを長く服用している人も血管が弱くなりやすいため、発症リスクが高まるでしょう。

慢性色素性紫斑を予防するためには下肢の血流を促していくことが重要です。過去の症例では体温を上げる漢方薬に効果があったことから、体温を上げて血流を促進することで慢性色素性紫斑の発症を予防する効果があるのではないかと示唆されています。

下肢の静脈瘤によるむくみなどにたいして弾性ストッキングを使うなど、持病に対する治療も大切です。ステロイドなどの薬の副作用が考えられるケースでは、内服薬の量をコントロールする必要もあります。

また、慢性色素性紫斑は症状の悪化と軽減を繰り返しながら、徐々に進行することが特徴です。そのため定期的に皮膚科を受診し、適切な治療を受けることで症状の重症化を予防できるでしょう。


関連する病気

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ステロイド性紫斑

単純性紫斑

菌状息肉症下肢静脈瘤

参考文献

清水宏 新しい皮膚科学第3版 中山書店 2018

岡田直己 et al 自家製桂枝茯苓丸が著効したSchamberg病の1例 日本東洋医学雑誌 61巻7号 2010

日本皮膚科学会菌状息肉症

配信元: Medical DOC

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