多発性脳梗塞になりやすい人の特徴
多発性脳梗塞の原因として考えられるものについては前項で説明しました。ここでは前項の内容を踏まえ、多発性脳梗塞になりやすい人の特徴について説明します。
塩分の多い食習慣の人
生活習慣病になるリスクが高い生活を送っている人は、多発性脳梗塞の発症リスクが高くなります。特に高血圧はラクナ梗塞と大きく関係していると考えられており、多発性脳梗塞の予防には高血圧にならないこと、そして高血圧になった場合は適切な治療を受けることが重要です。日本人では、塩分を摂ることで血圧が上がりやすい体質の人(食塩感受性高血圧)が多いことが知られているので、塩分の摂りすぎには注意しましょう。
暴飲暴食の人、運動をしない人、喫煙者
高血圧以外にも、糖尿病や高コレステロール血症といった生活習慣病、喫煙、過度な飲酒も脳梗塞の発症リスクを高めます。バランスの取れた食事、適度な運動を心がけ、禁煙や飲酒の量を減らすことを意識しましょう。
病院嫌いな人
高血圧や高コレステロール血症などの生活習慣病になった場合でも、治療を受けることで脳梗塞のリスクは下げることができます。また、定期的に健康診断やがん検診を受けて、病気を早く見つけ、早く治療することで、動脈硬化を防いだり、適切ながんの治療を受けたりすることができます。定期的に病院に通わない人や健康診断を受けない人は、早期の診断や治療が不十分になりやすく、多発性脳梗塞の発症リスクが高くなるため、より注意が必要です。
血が固まりやすい体質の人
抗リン脂質抗体症候群やプロテインS欠乏症、プロテインC欠乏症など、血液が固まりやすい体質の方は、多発性脳梗塞になりやすいため注意が必要です。流産を繰り返した経験がある方や、血栓症(血管に血栓ができて詰まる病気)を繰り返して起こしたことがある方は、血液が固まりやすい異常がないか調べてもらうと良いでしょう。
「多発性脳梗塞」についてよくある質問
ここまで多発性脳梗塞などを紹介しました。ここでは「多発性脳梗塞」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
多発性脳梗塞とラクナ梗塞の違いについて教えてください。
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
多発性脳梗塞は、脳の複数の場所に脳梗塞ができている状態を指す言葉です。一方、ラクナ梗塞は、太い血管から枝分かれする「穿通枝」と呼ばれる細い血管が詰まることで起きる脳梗塞のことで、脳梗塞の原因や病気のタイプを示す言葉です。多発性脳梗塞は「複数の場所に脳梗塞がある状態」であり、ラクナ梗塞は「脳梗塞の種類」なので、意味合いは大きく異なります。
脳ドックで見つかる多発性脳梗塞では、原因となる脳梗塞のタイプとしてはラクナ梗塞が最も多いですが、多発性脳梗塞では、他にも「心原性脳塞栓症」(心臓にできた血栓が脳に飛んで詰まるタイプ)や、血液が固まりやすい病気による脳梗塞などが原因となっていることもあります。

