
武田梨奈が主演を務める「ワカコ酒 Season9」(毎週水曜深夜0:00-0:30、BSテレ東ほか/TVer・Leminoにて配信)の第12話が、12月17日に放送。仕事もあわただしくなる季節に、ひとり酒でリフレッシュするワカコ(武田)の様子が描かれた。これでSeason9も見納めで、視聴者からは「Season10」への期待が寄せられた。(以下、ネタバレを含みます)
■“女ひとり酒”を堪能するOLの物語
本作は、新久千映の同名漫画を原作に、「酒飲みの舌」を持って生まれた26歳のOL・村崎ワカコ(武田)が、「ぷしゅー」の決めせりふで“女ひとり酒”を堪能するシリーズの最新作。
シリーズ第9弾となる今作では、地方ロケも実施。ワカコが北海道や福島を訪れ、この土地ならではのグルメや酒を楽しむ。
ワカコの行きつけの店「逢楽」の大将(野添義弘)や「こもり亭」の店員・青柳(鎌苅健太)、ワカコの会社の同僚である、みぃさん(山田キヌヲ)、アベちゃん(渡部瑞貴)ら、おなじみメンバーも登場する。
■忙しい季節の会社帰り、天ぷらやヒレ酒でリフレッシュ
今年もあわただしい季節がやって来て、ワカコの会社もてんやわんや。その仕事帰り、「うまい酒と肴で元気をもらおう」と店を探していると、「天ぷらと鮮魚」と書かれたのれんに惹かれた。
たくさんあるメニューから悩みつつ選んだのは、穴子の天ぷらと瓶ビール。揚げたての穴子の天ぷらは、箸で一口大に切るとサクフワな感覚が伝わってきて「箸を入れただけでおいしいのが分かる」とワカコ。アツアツの天ぷらに、冷え冷えのビールで「ぷしゅー」が飛び出した。
かき揚げのハーフを追加注文したところで、瓶ビールも空に。日本酒を頼もうとすると、店員からヒレ酒を勧められた。「日本酒のうま味と香ばしい風味。なんとも贅沢な一杯だ」とヒレ酒を満喫。
見るからにおいしそうなかき揚げは「三つ葉の香りの中に小柱のうま味がじわじわと顔を出す」味わい。そこにヒレ酒を迎え入れると、「相性抜群」。リフレッシュできたワカコは、「明日からもがんばりますか」と気合が入るのだった。
■「逢楽」で大将の新作つまみなどを楽しみながら、今年を振り返るワカコ
別の日、なじみの「逢楽」に立ち寄ったワカコ。お酒はまず生ビールにし、つまみは大将の新作だという、いなり餃子にした。
いなり餃子は、油揚げに餃子のあんを詰めて焼いたもの。「ザクザクした油揚げがホロホロ崩れて、中からお肉のうまみがあふれ出す」と、そのおいしさに笑顔になるワカコ。ビールの苦みとも合って「心も跳ねる満足感!」と思い、大将に「定番料理に入れてください」と言うほどだった。
するとそこに青柳がやって来た。ワカコは、ボトルキープしている焼酎の水割りを1杯おごる。
追加で頼んだほうれん草ののり巻を食べたワカコ。「なじみのほうれん草に、なじみの海苔。普通と普通が合わさって特別になる」と思ったところから、「そんなことって実はたくさんあるのかもしれない」と今年飲み歩いた店を振り返る。
「初めての街にもお邪魔して、おいしいお酒と肴を堪能した。小さな店の片隅で、酒飲み同士が話をしたり、普通に過ごした日常は、特別な時間でもあったんだ。なんてことない奇跡が、きっと今夜も起きている」と、しみじみするワカコ。
見る側としては、2025年は1月から放送されたSeason8に続いて、まさかの1年で2クールといううれしい驚きがありつつ、みぃさんたちとの福島女子旅や、2話に渡る北海道編も楽しめたSeason9。ワカコを演じた武田は、インタビューで「当たり前の日常こそを大切にしたいと思える作品に出合えてうれしいです」と語っていたが、それを実感し、共感しながらの締めくくりとなった。
Season9第12話ラストでは、「逢楽」でボトルキープしていた9本目がちょうど終わったため、大将に「10本目もお願いします!」と頼んだワカコ。「10本目は、どんなお酒と肴に出合うだろう。今から楽しみだ」という心の声に、視聴者からは「ボトルキープ10本目でSeasson10も決定かな」「シーズン10がありますように」「Season10も待ってます」と続編への期待の声が寄せられた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

