「至適血圧」の値はご存じですか?低血圧との違いや予防できるリスクも医師が解説!

「至適血圧」の値はご存じですか?低血圧との違いや予防できるリスクも医師が解説!

血圧の測定方法と注意点

血圧は時間や場所、精神状態、測定時の姿勢など、ささいなことでも変動します。そのため、ご家庭で測定する際も正しい方法で行うことが大切です。

家庭血圧と診察室血圧の違いについて

自宅で測定する血圧を家庭血圧、病院やクリニックの診察室で測定するものを診察室血圧といいます。血圧はさまざまな要因によって変動するため、家庭血圧と診察室血圧が一致するとは限りません。
なお、高血圧を診断する際に家庭血圧と診察室血圧で診断が異なった場合は、家庭血圧の診断を優先することとなっています。

正しい血圧の測定方法

家庭血圧を測定する場合は、原則として上腕式(二の腕に巻くタイプ)を使用します。上腕式の血圧測定器の場合、カフ(腕帯)を正しく巻き付けたら、ひじをテーブルに置いて測定します。静かな環境で、背もたれ付きの椅子に座り、1〜2分安静にしてから測定を開始してください。
足を組む、会話をする、測定前の喫煙、飲酒、カフェイン摂取は血圧が変動してしまうため避けましょう。また、トイレを我慢していると血圧が上がりやすいため、事前に済ませておくことも大切です。
血圧の測定は1機会に原則2回行い、平均値をその機会の血圧値とします。

「血圧」の異常で気をつけたい病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「血圧」に関する病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

低血圧

明確な診断基準はありませんが、一般的に収縮期血圧100mmHg未満が低血圧といわれます。また、立ち上がったときに急激に血圧が低下する起立性低血圧の場合は、立位の収縮期血圧が寝ている状態より20mmHg以上低くなります。
低血圧の原因は病気や薬の影響によるもの、原因のわからない体質的なものなどさまざまです。立ちくらみやめまい、だるさなどの症状がある場合には、一度循環器内科を受診すると安心です。
また急に立たない、暴飲暴食を避ける、水分を十分に摂る、適度に運動するなど生活習慣を見直すことで症状が緩和される可能性もあります。

高血圧

高血圧の診断基準は、測定環境によって下記のように異なります。

・診察室血圧:収縮期血圧140mmHg以上かつ/または拡張期血圧90mmHg以上
・家庭血圧:収縮期血圧135mmHg以上かつ/または拡張期血圧85mmHg以上

高血圧そのものは自覚症状がないことが多く、早期発見のためには定期的な血圧測定が大切です。高血圧を長年放置すると、動脈硬化が進行し、脳卒中や心血管疾患など重篤な病気を引き起こしやすくなります。健診などで高血圧に気付いたら、症状がないからと油断せず早めに循環器内科を受診しましょう。
なお、高血圧は塩分の過剰摂取や、肥満、加齢などさまざまな要因が組み合わさって生じます。高血圧になる前から、塩分少なめの食事や適度な運動、禁煙などを心がけましょう。

脳卒中

脳卒中とは、脳の血管が詰まったり破れたりして、さまざまな症状を引き起こす病気のことです。脳卒中の典型的な症状は、片方の手足に力が入らない、顔の片側がゆがむ、言葉が出ない、他人の言うことを理解できないなどです。このような症状が見られたら、すぐに救急車を呼んでください。
血栓(血の塊)を溶かす薬を用いた経静脈的線溶療法や、カテーテルを使用した経動脈的血行再建療法などで、すぐに治療を開始すれば脳梗塞が完治する可能性は高まります。ただし、脳卒中は後遺症が残ることも少なくありません。
脳卒中を引き起こす最大の原因は高血圧ですから、食塩摂取量の見直しや野菜や果物を食べるなど高血圧予防に努めるましょう。そのほか、脳卒中の原因には不整脈の一種である心房細動、糖尿病、喫煙、肥満などがあります。

心筋梗塞

心筋梗塞は、動脈硬化や血栓により心臓の血管が完全に詰まり、心筋の一部が壊死する病気です。心筋梗塞が生じると胸に激痛が起こり、呼吸困難や脈の乱れ、吐き気、冷や汗などの症状が現れます。一般的に、痛みは20分以上続きます。
なお、心臓の血管が一瞬で詰まると突然死することもある病気です。心筋梗塞が疑われるときには、できるだけ早く救急車を呼んでください。
心筋梗塞の原因には、喫煙、脂質異常症、高血圧などが挙げられます。普段から禁煙する、暴飲暴食をしない、塩分を摂りすぎないようにするなど生活習慣を見直すことが、脳卒中の予防につながります。

配信元: Medical DOC

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