ヨーグルトにサブレを入れるだけ!“放置レシピ”に挑戦
「プレーンヨーグルトにココナッツサブレを入れるだけでチーズケーキが作れる!」とSNSで話題になっているのをご存じですか? 調理器具なし、手間なしの超簡単レシピが瞬く間に拡散され、トライ&エラーの結果報告ポストが次々に投稿されています。果たして「ヨーグルト×ココナッツサブレ」は本当にチーズケーキになるのか…? を検証&実食していきます!
一般的なプレーンヨーグルトのように、上澄み液が多くあっさりとした食感のヨーグルトを使うと失敗する、との声をちらほら見かけます。チーズケーキづくりに成功した方のポストをまとめると、ポイントは3つ。
・ギリシャヨーグルトor生乳100%のヨーグルトを使う
・ココナッツサブレは10枚以上使う
・12時間以上冷蔵庫で放置する
これらをふまえて、もったりとした重さと濃厚な味わいが特徴のギリシャヨーグルトを選びました。あらかじめヨーグルトの表面を数cm分すくいとっておくと、ココナッツサブレを押しこんだときにヨーグルトがあふれずにすみます。また、事前に水切りしておくとよりチーズケーキらしくなる、とのコツも見かけましたが、手軽さを重視して水切りなしでつくりました。
12時間以上寝かせて中身をチェックすると、あのサクサクした食感のココナッツサブレがヨーグルト並みにやわらかい食感に!見た目は、ヨーグルトとココナッツサブレのミルフィーユのようです。ココナッツサブレにまぶされていた大粒の砂糖が無糖プレーンヨーグルトに溶けこんだおかげで、やさしい甘さを感じます。ギリシャヨーグルト特有の濃厚な味わいと酸味がチーズケーキ感を引き立てていて、たしかにチーズケーキっぽいですね。
しかし、チーズケーキと言うよりは、“チーズケーキっぽい”どまりな印象。こういう食べ物だととらえればアリかも……そう念じながら食べ進めてみるも、砂糖のシャリシャリとした音や、水分を吸ってべしゃべしゃになったサブレが違和感を後押しします。きれいに層がわかれず、どうしてもぐちゃっとしてしまうので、見た目が食欲の増減に直結する方は、潔く既製品を買ったほうがよさそうです。
【まとめ】
元のポストで使われていたのは、共進牛乳の「リッチザヨーグルト」。パッケージに“クリームチーズのようなヨーグルト”とある通り、そもそもチーズケーキの味わいに寄ったヨーグルトです。身近なヨーグルトに懸けるのではなく忠実に再現するのが、ヨーグルトdeチーズケーキの成功率を上げる大切なポイントなのかもしれません。
(夏木紬衣)

