中毒性表皮壊死症の前兆や初期症状について
中毒性表皮壊死症では、38℃以上の高熱と倦怠感とともに、全身の皮膚への赤い発疹(紅斑)、ただれ(びらん)、水ぶくれ(水疱)、目の充血、のどの痛みなどがみられます。これらの症状は、原因と考えられる医薬品の服用後2週間以内に発症することが多いですが、数日以内に発症することや、1ヶ月以上経ってから発症することもあります。
皮膚への赤い湿疹やただれ、水ぶくれは大小さまざまで多数出現し、急速に広い範囲へと拡大していきます。一見、正常に見える皮膚でも、わずかな力を加えるだけで皮膚が剥がれてただれた面が露出することがあります。
くちびるや口の中、鼻の粘膜、陰部にも赤い発疹やただれがみられ、痛みをともないます。目は充血し、目やになどがでてきます。
皮膚や粘膜の症状は進行が非常に早く、急激に症状が悪化し、命に関わる重篤な状態になります。
38℃以上の高熱、目の充血、くちびるのただれ、のどの痛み、広範囲におよぶ皮膚の赤い湿疹やただれなどの症状がみられ、症状が持続したり、急激に悪化するような場合で、医薬品を服用している場合は、早急に医療機関を受診するようにしましょう。
中毒性表皮壊死症の検査・診断
中毒性表皮壊死症は、皮膚の広範囲に生じる赤い湿疹(紅斑)やただれ(びらん)、発熱などの臨床症状の有無により診断されます。
さらに、診断においては、似たような症状がみられる他の疾患(ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群、トキシックショック症候群、伝染性膿痂疹、急性汎発性発疹性膿疱症、自己免疫性水疱症など)を除外することも重要です。
診断を補助するための検査として、血液検査、尿検査、胸部や腹部の画像検査(CT)、皮膚の組織検査(皮膚生検)皮膚テスト(パッチテスト)などが行われることがあります。
血液検査や尿検査により、全身状態を把握することができます。皮膚の組織検査は、皮膚の一部を採取して顕微鏡でくわしく観察する検査で、前述の似たような症状がみられる他の疾患を除外するために有用な検査です。

