猫にとってリードやハーネスは大事?
結論から言うと、猫のリードやハーネスは、状況次第では命を守る大事なツールになることもあります。詳しくは後述しますが、その代表例は災害時の避難です。
日頃からリードやハーネスに慣れておけば、仮に災害などの緊急事態が起こり、外出せざるを得なくなったときも、愛猫を見失う確率が格段に減ります。
特に、外出時の猫がパニックに陥ると、飼い主さんの手からすり抜けたり、キャリーケースなどの隙間から衝動的に飛び出してしまう恐れもあります。
そういう意味では、リードやハーネスは、猫にとって「命綱」の役割を果たしてくれるわけです。
普段から愛猫にリードやハーネスになじんでもらっていると、いざというときにも落ち着いて行動できます。
避難時や通院時に役立つ
猫のリードやハーネスが最も活躍してくれるのが、地震をはじめ、火災、水害などの避難時です。
猫は縄張り意識が強く、環境の変化にとても敏感です。災害時は、自分のテリトリーが極度に不安定な状況になるため、精神的に混乱してしまいます。いったんパニック状態になった猫は、本能的に安全な場所を求め、一心不乱になって駆け出しがちになります。
たとえば、地震が起こったとき、キャリーケースの扉が中途半端に開いたままでいると、その隙を突いて、猫は一瞬で外へ逃げ出します。一度雑踏に紛れてしまえば、探し出すのは相当に困難です。最悪の場合、もう二度と会えないかもしれません。
また、飼い主さんといっしょに無事に逃れられたとしても、避難所では愛猫をキャリーケースの外に出すタイミングもあります。そんなときにも、リードやハーネスをつけていれば、逃げる心配もなく、行方不明になることもありません。
さらにつけ加えると、リードやハーネスは、病院が苦手で、暴れがちな愛猫の脱走防止としても役立ってくれます。

