※一部作品のネタバレを含みます。
じゃあ、あんたが作ってみろよ
この秋、最もバズったドラマといっても過言ではない作品は『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)でしょう。自分らしさを見失った鮎美(あゆみ/夏帆)と、完璧主義で超亭主関白思考な勝男(かつお/竹内涼真)のふたりが主人公。鮎美にフラれたことをきっかけに、勝男は料理を通じて自分の在り方を振り返り、鮎美も別れと新たな出逢いを通じて自分の在り方を模索していく姿に多くの共感が集まりました。
衝突と歩み寄りの先にある“前に進む力”
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筆者は令和の時代に昭和的価値観をもつ鮎美と勝男が、アップデートしていく物語と捉えていましたが、そう単純ではありません。アップデートできても、人とはぶつかるし、人生がすべてうまくいくわけではない。他者との行き違いを通じて自己を内省しながら、他者を理解しようと歩み寄り、前に進んで歩んでいくことの素晴らしさを丁寧に伝えてくれる作品でした。
そんな主人公をコミカルに愛らしく演じ切った夏帆&竹内も素晴らしかったです。

