ぼくたちん家
違うカタチながら、他人が子どもの保護者になろうとするふたつの物語も令和ならではの視点で家族を描いていて、興味深かったです。
まず、ゲイのカップルが中学生の保護者を担う『ぼくたちん家』(日本テレビ系)。50歳の心優しき飼育員・波多野(及川光博)と、人生にも恋にも冷めた38歳の中学教師・索(さく/手越祐也)のふたりに、15歳のトーヨコ少女・ほたる(白鳥玉季)が3000万円をもって保護者になってもらおうとする奇想天外なスタートでした。優しさと勇気で寄り添う、“恋と革命”の群像劇
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本作で描かれたのは、社会における居場所を模索する人たちの葛藤や苦悩に、優しさと勇気をもって寄り添ってくれる“恋と革命”の物語。登場人物たちを通じて社会が包括する問題を描きながらも、全体はコミカルな展開でエンターテイメント性も高かった。
役者陣も秀逸で、毎週観るのが楽しみな作品でした。
一方で、社会的マイノリティであると感じる人たちがいることを忘れてはいけないとも強く感じさせます。誰もが自分らしい生き方を選択できる優しい社会になったら……と願わずにはいられない作品でした。

