発声障害の前兆や初期症状について
発声障害の前兆や初期症状として、声が出しにくくなったり声の質が悪くなったりすることがあります。
普段とは異なり、低過ぎる(高過ぎる)声が出たり、声が途切れてスムーズに出せなかったり、声がかすれたり(嗄声:させい)するケースもあります。
このような症状がみられる場合は、一般的な耳鼻咽喉科ではなく、音声言語専門医・音声言語専門士がいる施設を受診しましょう。
また心因性の機能性発声障害では、抑うつ症状や不眠、食欲低下などの精神的・身体的症状が前兆としてみられることもあるでしょう。
発声障害の検査・診断
発声障害が疑われる場合には、「GRBAS尺度」を含めた問診や、内視鏡検査、「空気力学的検査」「喉頭筋電図」などが行われます。
GRBAS尺度とは、Grade:嗄声度、Rough:粗糙性、Breathy:気息性、Asthenic:無力性、Strained:努力性の頭文字をとったもので、嗄声の程度や声の質を評価する検査です。
実際に声を出してもらい、嗄声の度合い、ガラガラした印象の有無、息漏れの有無、声の弱々しさ、無理をして発声している印象などについて医師が4段階で評価します。
このほか、喫煙や飲酒などの生活習慣や、これまでの既往歴、職業などについても問診で確認します。
内視鏡検査では、「喉頭ファイバースコープ」などの検査機器を用いて喉頭の状態を観察します。
空気力学的検査は、肺から空気が送られて声帯を通り、声が出るという発声の動態を分析する検査です。「発声機能検査装置」と呼ばれる検査機器を用い、発声の持続時間や声の強さ、声域などを総合的に分析します。
喉頭筋電図は、喉頭の筋肉や神経の状態を調べる検査です。喉頭の筋肉に電極を刺し、筋肉の活動を電気信号として捉えて記録します。
このような検査の結果を総合的に判断して、発声障害の診断を行います。

