粘液嚢腫の前兆や初期症状について
粘液嚢腫は、手足の指の背面(爪と同側)の爪の付け根と指の先端から数えて一番目の関節との間に生じます。
初期段階の症状としては、数ミリから1センチ程度の透明または半透明の膨らみが現れます。ほとんどの場合痛みを伴わず、違和感だけのケースも多いのも特徴です。また、皮膚表面に明らかな変化がないこともあります。
気を付ける点は、症状が進行性であることです。初期の段階で適切な処置を行うと、爪の変形や関節炎など合併症を防げます。症状に気づいたときは、自己診断を避け専門の医療機関の受診をおすすめします。
粘液嚢腫の検査・診断
粘液嚢腫は、専門の医療機関を受診すれば、診断や治療が比較的簡単に行える病気です。粘液が皮膚の下にたまって発生するため、痛みや膨らみをともなうケースもあります。
適切な診断と治療が重要であり、視診や病歴の聴取、さらに超音波やMRI検査を活用することで確定診断が可能です。また、穿刺(針を刺して皮膚の表面に穴をあける処置)を行うとゼリー状の内容物を確認でき、診断の助けになります。

