類乾癬の前兆や初期症状について
類乾癬では初期から角化性紅斑が全身にわたって広く分布します。多くはかゆみなどの自覚症状はないものの、慢性化すると良くなったり悪くなったりを繰り返すことが特徴です。
急性型苔癬状粃糠疹の場合、全身の倦怠感や発熱を伴うことがあります。加えて潰瘍(かいよう:皮膚が傷つき、表皮より深部が欠損している状態)をともなう丘疹がみられますが、数週間で治癒し瘢痕化するのが特徴です。
類乾癬の検査・診断
類乾癬は医師による視診と、症状が発症してからの問診によって診断されます。類乾癬は全身の広い範囲にみられる角化性紅斑が特徴で、かゆみなどの自覚症状を伴いません。また、古い皮疹と新しい皮疹が入り乱れるなどの特徴もあり、症状が数年続くこともあります。
これらのような症状がある場合、類乾癬と診断されます。しかし、局面状類乾癬の大局面型は悪性リンパ腫である菌状息肉症に至るケースがあるため、注意が必要です。そのため5mmを超える皮疹がみられる症例であれば皮膚生検をおこない、腫瘍組織の有無を確認することもあります。

