予定とは違ったけれど


「おいしかったね~」
「オイチカッタネェ」
まるで心のリセットボタンを押したかのような、満月の夜の帰り道──。

「予約してたからごはん炊けちゃってるだろうな~」
「今週の献立スケジュールも崩れるし」
「今日片付けようと思ってた昨日の残りの副業、明日まで持つか微妙なとこやけど」
大変な日常に、急に飛び込んできたサイゼリヤ。計画はちょっと狂ってしまったかもしれない。でも、構わない。外はすっかり夜になったけれど、漫画の背景はポカポカの黄色のまま。
「笑って過ごせたから ど~~~でもいいや」
たった一食分を、サイゼで過ごしただけ。でもその時間が、育児に奮闘する母にとってはかけがえのない"救い"となったのだった。
この漫画にX上では1万4000件を超えるいいねのほか、
「サイゼリヤは行くと必ず幸せになれますよね...!!」
「めっちゃ泣けます。分かります。すごく分かります。私も頑張ります。」
「なんだか泣けました。昔の私を思い出しました。私はマックでした。ハッピーセットを黙々と食べる子をみながら、子供と外食できた驚き、自分が作ってないから全然優しくできる喜びに感動しました。あとガストやバーミヤンのお子様カレーも。ファミレスは神ですよね」
「平日最終日のライフゼロ感めっちゃわかる!!!うちははなまるうどんでした」
「ファミレス、小さい民がいるとほんとにほんとにありがたい...出る時ありがとうございます!ってこっちが言ってしまう気持ちめちゃ分かる...」
といった声が相次いで寄せられている。子育て中の皆さん、かつて子育てに奮闘していた皆さんには、それぞれの「助けてくれたお店」があるようだ。
鶏南蛮さんは、この日の体験を漫画にした理由について「サイゼリヤさんに限らず、ファミレスやファーストフードなど、日々がんばってくださっている飲食業界の皆さまへ、感謝の気持ちをお伝えしたくて制作しました」と語る。
いつもの何気ない味が、今日も誰かを救っているかもしれない。(ライター:Met)
