更年期障害の過ごし方

更年期障害の症状が薬でおさまらないときはどうすればよいですか?
更年期障害の症状が薬でおさまらないときは、まず医師に相談して治療方針を再検討します。薬剤の変更や追加など、それぞれの経過に合わせて治療内容を調整しましょう。また、更年期障害と思われている症状が、ほかの病気が原因である可能性もあります。主治医と相談しながら、必要であればほかの科の受診も検討します。
更年期障害の期間に気を付けることを教えてください
バランスのとれた食事、十分な睡眠、適度な運動など、規則正しい生活習慣を心がけます。また、更年期障害の期間は精神的に不安定になりやすい時期です。ストレス管理も必要であり、リフレッシュできる時間を持ちましょう。また、可能な限り乳がんなどのがん検診、骨粗鬆症の評価など、定期的な全身の健康診断に努めましょう。
編集部まとめ

更年期障害の症状は、薬物療法によって多くの場合は改善が期待できます。特にホルモン補充療法は、ほてりや発汗などの血管運動症状に対して効果が高いといわれています。一方で、乳房の張りや不正出血などの副作用が現れることもあり、治療を継続する際には定期的な検診が大切です。漢方薬や抗うつ薬など、症状に応じた薬剤の選択肢もあり、これらの治療を組み合わせて行われるケースもあります。症状が改善しない場合や副作用が気になる場合は、必ず医師と相談して治療方針を見直します。生活習慣の見直しやストレスケアも組み合わせることで、更年期をより快適に過ごしましょう。
参考文献
『更年期障害』(日本産科婦人科学会)
『ホルモン補充療法の 正しい理解を すすめるために』(一般社団法人 日本女性医学学会))

