間質性肺疾患の前兆や初期症状について
間質性肺疾患は、初めのうちは症状がほとんど現れず、時間の経過とともに症状が少しずつ出始めることが特徴的です。最初に気付きやすい症状は、痰の出ない乾いた咳です。また、階段を上ったときや少し早く歩いたときに「息切れ」を感じることも、初期の大切なサインです。
病気が進むと、軽い運動でも息切れを感じるようになり、普段の生活に影響が出始めます。
体がだるく感じたり、少しずつ体重が減ったりすることもあります。
注意が必要なのは、それまで安定していた症状が急に悪化する「急性増悪」という状態です。
「特発性肺線維症」という種類の疾患では、急性増悪が起こりやすいことが分かっています。
病気が重症になると、息を吸うことが非常に苦しくなり、体に十分な酸素が取り込めなくなります。
唇や爪の色が青紫色に変わってきたり(チアノーゼ)、体重が大きく減少したりする症状が現れ、日常生活を送ることも難しくなります。
間質性肺疾患の検査・診断
間質性肺疾患の診断は、画像検査、呼吸機能検査、血液検査、気管支や肺の一部を取る検査を組み合わせて総合的に判断する必要があります。
画像検査
画像検査では、細かい部分まで写すことができる高分解能CT(HRCT)を使います。
HRCTでは、「はちの巣」のような特徴的な画像が見られ、病気の進み具合や広がりを調べることができます。
呼吸機能検査
呼吸機能検査では、肺に入る空気の量や酸素を取り入れる力を測り、肺が正しく働いているかを調べます。検査結果は、病気の重さを判断し、治療の方法を決めるのに役立ちます。
血液検査
血液検査では、KL-6やSP-Dという間質性肺疾患に特有の物質を測ります。KL-6やSP-Dの値が高くなると、肺に炎症や傷が起きている可能性があり、病気の活動を表すため、経過を見るのにも役立ちます。
気管支鏡検査・肺生検
気管支の検査では細い管で肺の中を洗い、洗った液を取り出して中にある細胞を調べます。また、肺の組織を少し採って顕微鏡で見ることで、より正確な診断ができます。ただし、体の状態によっては検査ができない場合もあります。

