様子を伺っていると、まさかの展開に
ただ、印象的だったのは、彼女が「ひとりでぽつん」としていなかったということ。誰が見ても困った状況に置かれた彼女に話しかけた別のお客さんが現れたのです。彼女と年恰好がほとんど同じくらいの笑顔が印象的なショートカットの女の子。
一人で対応に苦慮していた彼女を気の毒に思って声をかけたのかもしれませんが……これがすごい。ぽつぽつと会話を始めた二人でしたが、時間がたつにつれて二人の会話が盛り上がる盛り上がる!
どうやらふたりともこのお店の近くに住むもの同士。地元が近く、なんと共通の知りあいまでいるとのことでした(私聞き耳たてすぎ?)。
男の子が完全に動かなくなっている真横で、背をそちらに向けた状態で初対面の女性二人がとんでもない熱量でおしゃべりを繰り広げ、そのうちライン交換まで始めたのでした。えっこんな出会い方ってあるのかと正直私も端からみていてびっくり。
私が感じた“二人の女性の強さ”
一昔前のドラマだったら、困り果てた彼女に話しかけ救いの手を差し伸べるのは「男性」であり、もしかしたらそれがきっかけで新たな恋が生まれたり……なんて展開になりがちかもしれませんが、事実は小説より奇なり。結局困った彼女に救いの手を差し伸べたのは同性であるショートカットの女性であり、しかもおそらくその場かぎりではない、この先も長続きしそうなあたたかい友情まで生まれていたのでした。
さて、私がそのお店にいる間は、男の子の体調が復活することはありませんでした。
もしかしたら気になる女性の前で意識をしすぎて緊張したことで悪酔いしてしまったのかもしれません。
ただそんな彼を「見捨てず」きちんとその場にとどまった彼女もえらいし、そんな彼女に話しかけて殺伐とした空気を一瞬でなごやかなものに変えてくれたショートカットの女性もえらい。ピンチの時間でも女同士の結束を固めて楽しい時間にした彼女たちはとにかく強かった。

