冷たい態度の愛犬への接し方

愛犬からの小さなサインを見逃さない
愛犬が成長し、飼い主さんに対する深い信頼感を得たことが原因でそっけない反応しか示さなくなった場合は、どんなにそっけなくても、基本的には必ず何かしら小さな反応を見せています。
愛犬からの小さな反応を見逃さないよう、常に愛犬の行動をしっかりと観察するように心がけましょう。愛犬の様子をよく観察することは、愛犬の気持ちに寄り添うためにも必要なことです。よく観察し、愛犬の気持ちをきちんと受け止めることで、それまでに築いてきた信頼関係をさらに深めていきましょう。
無理やり集中の糸を途切れさせない
愛犬が何かに集中していて心ここに在らずという場合で、飼い主さんの用が急を要することでないのであれば、しばらくそのまま見守ってあげ、集中が途切れたタイミングで再び声をかけてあげましょう。
もしも急を要す場合であれば、遠くから声をかけるのではなく、飼い主さんの方から愛犬に近づいて視界に入り込み、穏やかに声をかけることで驚かさないように気付かせると良いでしょう。
シニア犬にはできるだけ多様な刺激を与えてあげる
いくら視覚や聴覚などが衰えたからといっても、何の刺激も感じないような暮らしでは、愛犬自身も生きようとする気力が衰えてしまいかねません。
無理やり嫌がることをさせる必要はありませんが、できるだけスキンシップの時間を増やす、カートに入れて散歩に出かけるなどさまざまな刺激を与え、愛犬が楽しく暮らせるような工夫をしてあげましょう。
また「できなくなったので仕方がない」と諦めてしまうのではなく、環境を整えたり介助したりすることで、愛犬が望む行動をサポートしてあげられる方法を見つけてあげましょう。その場合は、段差をなくしたり床に滑り止め対策をするなど、愛犬の安全を優先することが大切です。
まとめ

子犬の頃はいつ呼んでも嬉しそうに駆け寄ってきてくれたのに、成長したらそっけないリアクションしか返してくれなくなると、飼い主さんは寂しく感じたり嫌われたのではないかと心配になったりするかもしれません。
しかし犬は成長し、むやみに大きなリアクションをしなくてもいいことを学んだり、飼い主さんの気持ちや意図を察知できるようになったことで、それに対応した反応を返すようになっただけということがほとんどです。
愛犬からの反応の大きさに一喜一憂する必要はなく、飼い主さんも愛犬の気持ちを正しく察知できるよう、愛犬をよく観察し、気持ちに寄り添う努力を重ねることで、お互いの信頼関係をさらに深めていきましょう。

