今年も押しせまってきました。1年がんばった自分に、ごほうびスイーツを作ってみませんか。なるべく簡単に作れるレシピを三つ、菓子研究家の藤野貴子さんに教えてもらいました。クリスマスのデザートにも向くレシピです。

教えてくれた人:藤野貴子さん
菓子研究家、料理研究家。小学生の頃からお菓子作りをはじめ、2014年に渡仏。レストランでパティシエールとして働き、週末には地方をめぐってフランス伝統菓子も学ぶ。帰国後は菓子研究家としてレシピ開発のほか、お菓子教室も定期的に開催。近著に「DELI&SWEETSができるフランス仕込みの2つの生地 ケーキとフラン」(Gakken)がある。みかんの湯せんコンポート

季節のフルーツを使って旬のデザートを作りましょう。「コンポート」とは一般的にフルーツの砂糖煮のこと。ワインなどで煮ることも多いのですが、今回は砂糖と水、つまりシロップで煮るのでフルーツの風味がそのまま楽しめます。湯せんして作るので煮くずれの心配もありません。みかんは煮るとまた違うおいしさが楽しめますよ!
材料(2~3人分)

- みかん…6個(約300g)
- A
- グラニュー糖…90g(みかんの総量の30%)
- 水…150g(みかんの総量の50%)
- レモン汁…5g
作り方
- 1. 鍋に湯せん用の湯(分量外)を沸かす。みかんはむいて、すじを取っておく。

藤野さんポイント

すじを取ると、見た目と食感がグンとよくなります。ここはちょっと手間ですが、終わればあとは煮て冷やすだけ! がんばってください。
- 2. みかんとAを耐熱の調理用ポリ袋に入れ、できるだけ空気を抜き、口をしっかりしばる。

藤野さんポイント

空気をしっかり抜くことで、みかん全体を水分がおおって、少量の水分でも加熱できます。レモン汁を入れるのは、フルーツと砂糖の甘みを際立たせるため。破れたときの用心に、2枚重ねにしておくと安全です。
- 3. 湯が沸騰しないように弱火にし、20分湯せんにかけたら、ポリ袋をやさしくゆすって、底のほうのグラニュー糖の溶け残りを溶かす。そしてさらに20分湯せんにかける。

- 4. 冷水に取り、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。

藤野さんポイント
煮たみかんは崩れやすいので、冷水に取るときはそっと入れてください!粗熱が取れたら、容器になどにそのまま入れて冷蔵庫で○分ほど冷やしてから食べてください。仕上げにタイムなどのハーブをのせてもきれいですよ。慣れてきたら、煮るときに好みのハーブを少々加えてもおいしいです。
※保存期間:冷蔵庫で2週間。フルーツを取り出す時には清潔なスプーンなどを使用する。
