櫻井翔が“京菓子の宝”を求め京都へ「ロケを通してすごく希望を感じた」自身にとっての“宝”も明かす<絶品!翔ケース>

櫻井翔が“京菓子の宝”を求め京都へ「ロケを通してすごく希望を感じた」自身にとっての“宝”も明かす<絶品!翔ケース>

「世界がほれた 絶品!翔ケース」に出演する櫻井翔、デザイナー・佐藤卓氏にインタビューを実施
「世界がほれた 絶品!翔ケース」に出演する櫻井翔、デザイナー・佐藤卓氏にインタビューを実施 / (C)NHK

櫻井翔が世界に誇る日本の「宝」を体を張って探し当てる開発番組「世界がほれた 絶品!翔ケース」が、2026年1月6日(火)夜7:57-8:42、NHK総合にて放送される。本番組は、某デザイン研究所にいる櫻井とグラフィックデザイナー・佐藤卓氏が全国各地にある「世界がほれる日本文化」=「宝」を探していくというもの。地元を知り尽くした達人のみが知る“世界がほれる わが町の宝”を持ち帰るべく、櫻井が京都ロケを敢行。持ち帰った「宝」の魅力やすごさを佐藤とともにデザインの視点からひもといていく。

WEBザテレビジョンでは、「京都の和菓子」の宝を探しに向かった櫻井と、そのロケを見守る佐藤にインタビューを実施。共演を経た感想や、それぞれのデザインすることへのアプローチなどについて語ってくれた。

■新たな発見が詰まっていてすごく楽しかったです

――収録を終えていかがですか?

櫻井:何より(佐藤)卓さんと一緒に番組を作れるということがものすごくうれしかったです。自分の生活の中でも卓さんの作品に囲まれて過ごしていますので、そんな方と一緒にデザインについての番組をお届けできるということはすごく幸せな時間でした。ロケに関しても、京都で京菓子にフォーカスを当てるという取材はなかなか機会がなかったんです。京都は歴史の方に目が向くことが多いかと思うのですが、今回のロケを通して(京菓子は)こんなにも表現として豊かなのか、とその豊かさやデザインの奥深さを知ることができ、新たな発見が詰まっていてすごく楽しかったです。

佐藤:私も翔さんとこのような時間が過ごせて本当にうれしく思いますし、京都の和菓子について勉強もさせていただいちゃいました。多くの方に「そういうこともデザインなんだ」と気付いていただけるきっかけとして、和菓子というとても身近なもので、しかも翔さんという影響力のある方と一緒に発信できる場を作れることが本当にうれしいですね。

――今回「和菓子」がテーマでしたが、世界に誇れる宝に触れて影響や刺激を受けたことはありますか?

櫻井:自分の表現に今すぐ何か、ということはまだ分からないのですが、やはり最後に伺った老舗京菓子司「末富」さんの2週間ごとに提供するお菓子のデザインを変えるというお客様目線の姿勢はすごく素敵だなと感じました。あれほど歴史のある老舗であるにもかかわらず、常にチャレンジを続けている姿勢は学ぶところが多いなというふうに思いました。

――本番組は「宝」がテーマの一つでもありますが、櫻井さんご自身にとって「宝だな」と感じることはなんでしょうか?

櫻井:この仕事をして25年ほどになりますが、やはり今の自分を支えて下さるファンの方と、妻夫木聡くんや佐藤隆太くんなど俳優の皆さん、そしてメンバーも含めた近くにいる仲間です。

――VTRを見ながら、そして待ち時間等もお二人でいろいろとお話しされている姿が印象的でした。お互いにぜひ聞いてみたことはありますか?

櫻井:僕はやはり卓さんの仕事術を知りたいですね。どう取り組んで、どれくらいの時間をかけて、またオーダーをどう調理して表現していくのかという一連の流れがまったく想像がつかないんです。にもかかわらず、お作りになられたデザインは自分の身の回りに必ずと言っていいほどあり、それらがどのようなプロセスを経ているのか覗き見したいです。

佐藤:それは私が言葉を返させていただきたいです(笑)。エンターテインメントの世界は本当に知らない世界なので、翔さんの世界、翔さんがやっていることを知りたいです。一方で翔さんは建築のことに関して長年取材をされていて、いろいろな建築家の方とお話しされているのでクリエイティブのことをもうすでにさまざまご存じなんですよ。今回、こうして初めてお会いしましたが、初めてとは思えないくらい自然にクリエイティブな話ができました。翔さん、建築の本も出されたんですよね。

櫻井:知っていただいていることが光栄です。

佐藤:いろいろな場所に載っていますからもちろん知っています(笑)。翔さんのような方が、建築の世界をとても分かりやすい言葉で“翻訳”してくれている。それはすごく価値があることだなと思います。

■ラップを書く時は制限がある方が書きやすいんです

――収録中、櫻井さんが佐藤さんにデザインのアプローチについて、「制限がある中でデザインをされているのでしょうか」ということを尋ねられており、その際に佐藤さんは「自分の中で無限にデザインできるようなルールを作る」というお話をされていました。とても興味深かったのですが、櫻井さんご自身は言葉をクリエイトする、デザインする際にはどのようなアプローチをされていますか?

櫻井:(佐藤に)僕、グループの中でラップを書かせてもらっているんです。

佐藤:うんうん。

櫻井:制限の中から、という意味でお話しすると、ラップを書く時には、韻を踏むという制限の中で書くことがむしろ書きやすくて。自由に韻を踏まずに歌詞を書くという機会がないわけではないのですが、やはり韻を踏むというルールの中の方が新しい表現が生まれることが多いんです。歌詞とデザインというまったく違うアプローチの話ではありますが、僭越ながら(佐藤に)共感するところが大きかったです。

――京都ロケでは学生や若い職人の方とも接されていました。京菓子はもちろん、日本の伝統を未来につないでいくことが改めて大切だと感じたのですが、伝統の継承についてお二人はどのような思いがありますでしょうか。

佐藤:いろいろな伝統文化をどう継承していくかということは大きな課題ですよね。継承していく人たちが少しずつ減っているということも現実にはありますが、片や、若い世代ですごくやる気があり、積極的に日本の文化を欧米で発表するといった動きもあるんです。この先AIが当たり前になっていったときに、伝統が育んできた、人間にしかできないというものは価値が上がっていくと思います。私はそこにすごく期待をしていますし、楽しみにしています。大切にしなければいけないものに若い世代は若い世代なりに気が付いてくれるのではないかと、楽観的かもしれませんが、そのように思っています。

櫻井:卓さんがおっしゃる通り、課題でありながらも、僕は今回のロケを通してすごく希望も感じたんです。映ってこそいないかもしれませんが、行く先々の現場に若い職人さんが多くて。男女問わず、かつ京都の方ではないことも。全国から京都に京菓子が好きで集まっている若い方がたくさんいることに驚きましたし、番組を通して知ることができてすごくうれしかったです。

――収録を拝見して、京都という土地に京菓子というものが根付いているのだなということを感じました。

櫻井:京菓子が好きで茶道部に入ったという学生にも出会えましたし、魅力あるものの周りにはやはり自然と人が集まるんだなと感じましたね。


■日本の魅力を伝えていきたいという思いを新たに

――2026年の幕開けでの放送となります。番組と共に、お二人の新しい年への抱負をお聞かせください。

櫻井:スタートダッシュとして、日本の魅力を卓さんと一緒により世界に発信していけたらと思っています。今回は「京菓子」をテーマにしていますが、食するものに限らず、ほかのアプローチもあると思いますし、「京菓子」のようにすでに世界から注目されているけれど日本の人は知らない、ということもあると思います。そうしたいろいろな魅力を伝えていきたいという思いを新たにしたところです。

佐藤:(櫻井が)こんなにキラキラしたうれしいことを言って下さって本当にうれしいですね。今回の番組について、私にとっても初めての経験で、新しいチャレンジでした。僕はやったことがないことを常にやりたい、という思いがあるんです。新しいことにチャレンジすることでインスパイアされ、覚醒して新しい自分になっていけるので、本当にいい機会をいただきました。2026年もこういうことが続くといいなと思いますね。

――櫻井さんは建築の本も出され、そして今回の番組の中では世界的ショコラティエのジャン=ポール・エヴァン氏から「和菓子の素晴らしさを伝えてほしい」と期待を込めたメッセージがありました。

櫻井:おそれ多くも光栄です。媒介となれたら、拡声器となれたらと思いますし、すごくうれしいことだなと。ですが、まさか国を越えてフランスからそんなふうに言っていただけるとは思っていなかったので、相当なプレッシャーも感じています(笑)。

佐藤:櫻井さんは影響力が半端ではないですからね。多くの方に届きますし、すごくポテンシャルを秘めてらっしゃるわけです。

櫻井:ありがたいです。チョコも食べながら放送を見たいと思います(笑)。
京菓子(松露)
京菓子(松露) / (C)NHK

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