猫には不可欠な『タウリン』ってどんなもの?働きや摂取法、不足した場合のトラブルなどを解説

猫には不可欠な『タウリン』ってどんなもの?働きや摂取法、不足した場合のトラブルなどを解説

タウリンの摂取方法

キャットフード

上記でも述べたように、犬や人間は体の中でタウリンを作ることができますが、猫はそれができません。そのため、食事から定期的に取り入れる必要があります。

タウリンは、マグロやカツオといった魚、鶏もも肉などのお肉に多く含まれています。しかし、必ずしもそうした食材を用意する必要があるわけではありません。現在では、猫の栄養と健康に配慮したキャットフードがたくさん流通しています。

市販のキャットフードでも「総合栄養食」と書かれているものには、タウリンがしっかり添加されていることが多いため、毎日の食事から簡単にタウリンの必要量を補うことができます。総合栄養食は猫の食事の基本となるご飯を用意するときは、特に理由がない限り総合栄養食を選ぶことをおすすめします。

猫がタウリン不足になると起きる症状

ご飯を食べている猫

万が一、猫がタウリン不足になると下記のような症状が発生します。

視力の低下:網膜が弱まり、進行すると失明につながることがあります。 心臓病のリスク:心臓の働きが落ちる「拡張型心筋症」などを引き起こすことがあります。 繁殖への悪影響:生殖機能が低下し、繁殖に支障が出ることがあります。 発育や免疫への悪影響:子猫の成長不良や、神経免疫機能の低下につながることもあります。

一方で、タウリンは摂りすぎても余分な分は尿として体の外に排出されます。そのため通常の食事やサプリメントからタウリンの過剰摂取になることはほとんどありません。総合栄養食できちんと必要最低量は摂取できるよう心がけましょう。

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