エスカレートするいやがらせ
沙希はふるえが止まりませんでした。
DMの送り主と同一人物にちがいありません。匿名のアカウントから、物理的な手紙へ…。その執拗さとぶきみさに、沙希の不安は極限に達しました。
和人は帰宅後、手紙を見て激怒しました。
「またか!心当たりがないんだから、証拠なんかあるはずがないだろ!いいよ、目の前で電話してもいい」
しかし、沙希は恐怖心から電話をすることを躊躇(ちゅうちょ)しました。
「警察に相談しよう。こんなに執拗なのは、ただのいやがらせじゃない。何か目的があるはずだわ」
沙希は、和人の潔白を信じたい気持ちと、「何らかの事件に巻き込まれているかもしれない」という恐怖心の間でゆれ動きました。
あとがき:DMから手紙へ
告発が、DMから物理的な手紙へとエスカレートし、沙希の不安がピークに達します。
夫の和人は、一貫して潔白を主張し、自ら電話での接触を提案します。しかし、沙希は、不安と恐怖から接触を避け、「警察に相談する」という行動を選択します。
果たして、ママ友・綾子の「元カノ」説は当たっているのでしょうか?この執拗ないやがらせによって、夫婦の信頼関係だけでなく、沙希の精神的安定をおびやかし始めましたね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: hoi
(配信元: ママリ)

