『キャプテン・リノ』
折り曲げカードでどんどん高くビルを築こう

壁カードを折り立て、その上に屋根カードを重ねて高層建築を築くゲームです。手持ちの屋根カードを減らしながら、建物を崩さないよう慎重に積み上げていきます。ただし、のせた屋根カードの印によって、次の人の行動が変わります。方向転換の印がついていれば順番が逆回りになり、1回休みの印なら次の人は順番を飛ばされるのです。最大の難関はキャプテン・リノの印! これが現れたら、次の人は重いヒーローコマをその印の場所に置いてから建築します。高く積んでからリノの印が現われると…たいへん! 崩れたとき、もしくは最後にいちばん手札が少なかった人が勝ちです。
対象人数/2~5人 対象年齢/5歳以上 所要時間/約10分 ルールの難易度/わかりやすい パッケージ/11.4×17.9×3.8cm、200g 金額/2200円(税込み)
『ナンジャモンジャ おしり』
謎生物に名前をつけて、覚えて、早呼び

2015年の発売以来、小学生から絶大な人気を集めるカードゲーム『ナンジャモンジャ』の新作です。カードをめくり、描かれた謎生物ナンジャモンジャ族に、めくった人のセンスで名前をつけて、みんなで覚えていきます。同じナンジャモンジャ族が現れたら、その名前をいち早く叫びましょう。最も早く正しい名前を言い終えた人がカードをゲット。手元に集めたカード枚数が最も多い人が勝ちです。ポイントは、今回追加された「うしろ向きカード」。これが出たら、呼ぶ名前に「○○のおしり!」をつける「おしり」ルールが発動。「おしり」と叫ぶたび、とくに男子は大爆笑してくれるはずです。
対象人数/2~6人 対象年齢/4歳以上 所要時間/約15分 ルールの難易度/わかりやすい パッケージ/7.2×10×2.5cm、97g 金額/1540円(税込み)
【ひとりの時間にはこんな絵本も…】
移動中など、みんなで遊べないときのために、分割ページの選択によって物語が変化する「ゲーム絵本」はいかが? この『はちゃめちゃバトルレース』(4歳以上。税込み2640円)では、読者はレーサーを選んで、ライバルたちと優勝カップを争うレースに参加します。3つの選択肢が書かれた分割ページを選ぶことによって、お話が枝分かれしていく、ロールプレイングゲームのような絵本です。レース中に手に入れた道具や抜かれたライバルは回転ディスクで確認でき、それがあとあと物語の展開に影響して、さまざまな結末に至ります。

ボードゲームを初めて体験する子の場合は、箱に書いてある対象年齢を1.5倍して考えるほうがいいそうです。
たとえば「4歳以上」と書いてあったら、「4×1.5=6」で6歳くらいがちょうどいいでしょう。
どのゲームがいいか迷う…という場合は、ぜひ最適なゲームが選びやすい「すごろくや」のホームページや、店舗に足を運んでみてください。
店舗では、希望を伝えれば、ボードゲームに詳しいスタッフが相談にのってくれますし、一部のボードゲームは実際に目の前で遊び方を紹介してくれますよ。
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今回ご紹介したゲームや絵本には、ドイツやフランス生まれのものもあります。日本のゲームや絵本とはまた違うカラフルな色使いやデザイン、コマの形や感触に触れることができるのも、ボードゲームの魅力です。子どもに「スマホのゲームや動画以外にも楽しいことはある」と知ってもらうためにも、この年末年始は、ぜひ家族みんなでボードゲームにハマってみましょう!
取材と文=高梨奈々

