
昨今ではお笑い芸人へのドッキリ企画やカラダを張った危険な撮影に対する風当たりが強まっているが、安田大サーカス・クロちゃんはそうした風潮について「どうかなと思う」と首を傾げ、持論を展開した。
12月15日放送の「大悟の芸人領収書」(日本テレビ系)では、「笑いとコンプライアンスを考える」をテーマとし、バラエティー番組の現場で遵守されるコンプライアンスについて議論。芸人の安全面への配慮が年々強まっているが、クロちゃんは「体を張ることが無くなるとか、これをやっちゃダメとかっていうのは、どうかなと思う」「もちろん、その中でやっても別に大丈夫じゃんっていうものもあると思うので。(過激な体当たり企画が)無くなってもらうのはイヤだな」と見解を述べた。
一方で、そうした企画で出演者がケガをしてしまうケースがあるのも事実。番組MCの千鳥・大悟が「クロちゃんはケガはしてないの?」と尋ねると、クロちゃんは「しても結構隠してます」「生死に関わること以外はテレビ局には言わないようにはしてます」と打ち明け、番組の放送がお蔵入りにならないようにしているのだという。
「今やクロちゃんはテレビ界屈指の体当たりタレントとなっており、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)では、引っ越しと同時に新居に監視カメラを複数台設置されるという“ドッキリ特化型”芸人として君臨しています。普通の感覚では自宅のリビングや寝室に監視カメラの設置を許可すること自体があり得ない話ですが、クロちゃんの場合はそうした状況を前向きに解釈しており、2022年4月に出演した『千原ジュニアのヘベレケ』(東海テレビ)で意外な“活用法”を告白。カメラが24時間、自分の生活を監視していることから、『僕、独り暮らしだから、自分が倒れた時に見つけてくれるなって。いい利点が見つかった』とし、『ディレクターさんは忙しいから、ADの子もカメラを見てるのかなって思ったら、ADに2人くらい可愛い子がいたんですよ。水曜日(のダウンタウン)に』と前置きして、“だからカメラ付いてるリビングにいる時は結構マッパでいます”ともぶっちゃけ。さらに番組を見ている一般の女性にも『あのカメラ、本当に付いてるから見に来る?』とナンパをして自宅に誘う手口にも活用しているといい、コンプライアンス云々を超越したレベルで不遇な状況をむしろ楽しんでいるようです」(テレビ誌ライター)
TBSを始め、各テレビ局にとっては「24時間監視OKで、ケガもほぼ報告しません」というスタンスのクロちゃんは、令和には貴重な重宝すべき存在かもしれない。
(木村慎吾)
