
北香那が主演を務める、2026年1月5日(月)スタートの夜ドラ「替え玉ブラヴォー!」(毎週月~木曜夜10:45-11:00、NHK総合)の合同取材会が、12月19日(金)に東京・NHK放送センター内で行われ、北香那のほか、天野はな、制作統括の石澤かおる氏が登壇した。
■異色な関係が生み出す大人の“ブラック”友情コメディー
本作は、“ラーメン×クラシックバレエ”を題材に、劇作家・演出家・俳優の岸本鮎佳が脚本を担当。北香那、天野はなの共演で「友情」をテーマに描くコメディー。広告代理店で働く佳里奈(北)は、大人向けのバレエウェアブランドの発表会を担当することに。だが当日、予想外の事態が発生。さらにバレエ教室で出会ってから20年来の親友・優美(天野)から突然絶交を告げられる。佳里奈はその理由を聞き出すために奔走する。
■北香那「絶対面白いじゃん!というワクワクが止まらなくて」
会見に登壇した北は、「脚本の岸本鮎佳さんのファンでして、この作品にすごく思い入れがありまして。台本を読み進めていくと、『ラーメン』?『バレエ』?『ブラックコメディー』?…絶対面白いじゃん!というワクワクが止まらなくて。同時に、主演をさせていただくことへの責任感や、自分がこの脚本をどこまで広げられるかという不安も伴いましたが、(天野)はなちゃんをはじめ、キャストの皆さんと、スタッフの皆さんと、最高の時間を過ごせたなと感謝しております」とあいさつ。
天野は「みんなが隠しておきたい“愚か”な部分というものをコメディーとしてすごく楽しく見られるように描きながらも、応援歌みたいなドラマになっていることが、第一週の完成を見させていただいた際の意外な発見で、この作品をより愛しく思うポイントになりました」と作品への思いを語った。

■天野はな「みんなが思わず大好きになっちゃう」
お互いの演技に刺激を受けたところを聞かれると、天野は「(北)香那ちゃんのお芝居は、見る人が思わず愛してしまう魅力があるといいますか。(北が演じる役は)普通にこの人に会ったら『いやいや!え!?』と思っちゃうような大暴走を繰り広げてくれる大変面白いキャラクターなんですが、みんなが思わず大好きになっちゃう、想像したことのないようなお芝居のアプローチを都度繰り広げてくれていて。何をしても愛されてしまう魅力が素晴らしいなと思っていました」と告白。北は「ありがとうございます、うれしいです」と感謝を伝えながら、二人で顔を見合わせ笑顔に。
続いて北は、「長回しで1シーンを撮っていくことも多かったのですが、(演じる)佳里奈という役は、急に泣き出すなどすごく感情の起伏が激しいところもあるんです。ですが、はなちゃんのお芝居を受けていると、自然に気持ちが込み上げてくる。そこにはすごく真剣な緊張感が漂っているんです。普段話している時とはガラッとはなちゃんの空気が変わるので、その切り替えと空気の作り方がものすごいなと、すごく勉強になりましたね。私の放った芝居をすごく受けて下さるので、安心して自分の思うお芝居ができたかなと。はなちゃんのおかげだなと思います」と語り、二人の刺激し合うすてきな関係性が伺えた。

■北香那「(天野は)本当に高校の同級生みたい」
収録現場の雰囲気についての質問には、「ずっと楽しかった」「すごくいい現場だったので、みんなずっと笑っていました」と楽しそうに笑い合う北と天野。北は「ずっと笑っているし、ふざけるところは全力でふざけるんですけど、しっかりするところはバチっときめるというメリハリがきちんとあるいい現場でした。毎日しあわせでした」とコメント。現場のムードメーカーについては、「間違いなく香那ちゃん」と天野。二人で笑い合いながら、「テンション的には本当に高校の同級生みたいな」と北が話すと、天野は「スタッフさんが驚きの子供っぽさって言っちゃったくらい(笑)。二人とも好きな歌が一緒だったり、それをずっと歌ったり、突然替え歌をしたりと。私たちが楽しく過ごしているのを周りのスタッフさんたちも一緒に笑って下さるみたいな感じでしたね」と語り、「お互いムードメーカーだったのかもしれない(笑)」と雰囲気のいい現場だったことを明かした。
さらに天野は、「幼なじみくらい、気を許せるように香那ちゃんが空気を作ってくださいましたし、お芝居のことも、30歳になった自分の人生についても、すごく等身大の意見交換ができるような空気だったかなと思います」と、物語同様、昔からの友人のような二人の空気感が印象的だった。
最後に、主演を務める北が「この作品のテーマの一つは“愚か”ということで、少なからず誰しもがそういう部分を持っているかなと思っていて。ただ、生活の中では人からの見え方を考え、隠していくものかなと思いますし、少なくとも私はそうなんです。ですが、私が演じる佳里奈という役は、その理性をコントロール才能がなくて(笑)。そういうところが私としては面白いなと思っていますし、憎めなさみたいなものが伝わるといいなと。登場するキャラクターがそれぞれちょっと変なので、共感できる部分、共感できない部分があっていいなと思っていますので、いろんな楽しみ方をしていただきたいです」とアピールし、締めくくった。



