【東大阪】焼肉が特別じゃなくなる一人用「コの字カウンター」も。【焼肉とまる】

ふと、誰にも気をつかわずに焼肉を食べたい夜がある。空腹をごまかさずに、ちゃんと火を入れて、ちゃんと焼いて、ちゃんと食べる。そんな気持ちにそっと寄り添ってくれるのが、布施・二条通の「焼肉とまる」。

静かな夜の通りにひっそりと佇む観音扉の奥には、一人焼肉の概念を変えるような、やわらかな時間が流れている。派手さはない。でも、しっかりおいしい。そして、なんだかあたたかい。

観音扉の奥に灯る、小さな安心

布施駅南側の二条通。夕暮れ、商店街の喧騒がすっと落ち着く頃、「とまる」の観音扉がゆっくり開いている。少しレトロで、でもどこかやわらかな存在感。

中をのぞくと、ふらっと立ち寄る常連たちが、それぞれのペースでグリルに火を入れている。

入ってすぐに目に入るのは、この字型のカウンター。一人ひとりに用意されたグリル。煙は最小限、においも服につきにくい。視線の先にあるのは肉と火だけで、気疲れすることがない。

仕事帰りに、ひとり、またひとりと。それぞれのペースで火を入れて、焼いて、食べて、静かに満たされていく。そんな風景が、ここではあたりまえのように流れている。


2階には最大20名までのテーブル席もあり、普段使いからちょっとした集まりまで、やさしく受け止めてくれる。

切りたての肉が、あたりまえの贅沢

肉は注文が入ってから目の前で切られる。リズムよく包丁が進む音。その手つきには、安心感と、少しの緊張感がある。

ホルモンも人気の一品。この日のおすすめは「ココロ」と「コリコリ」。どちらも脂が控えめで、歯ごたえが心地よく、噛むたびに旨みが広がっていく。

「この部位はちょっと厚めが美味しいですよ」そんなふうに、さりげなくアドバイスをくれるのも嬉しい。

ハサミ付きで出てくる大ぶりのココロ、飾り包丁が細かく入ったコリコリ……その一皿に宿る丁寧さに、自然と箸が伸びる。ただ焼いて食べる。それだけなのに、なぜかちょっと満たされる。

「あ、これ好きかも」そんな声が思わずもれるのが、カイノミ。

脂身が少ない赤身肉で、口当たりはやわらかく、旨みがじんわり広がる。焼きすぎは禁物。レアでも食べられるほど新鮮だから、さっと炙るくらいがちょうどいい。

あれこれ悩むより、店主に任せてみるのも悪くない。好みを伝えれば、ちゃんと応えてくれる。そうやって、自分の“定番”がひとつずつ増えていくのが楽しい。

提供元

プロフィール画像

STRAIGHT PRESS[ストレートプレス]

ストレートプレスは、グルメやファッション、ビューティー、ライフスタイルなど、身近なカテゴリで、日本全国を網羅した情報を幅広く取り上げ、生活に役立つ情報をストレートに発信するニュースメディアです。