プロ直伝!北海道じゃがいもがもっとおいしくなる保存と調理のコツ

プロ直伝!北海道じゃがいもがもっとおいしくなる保存と調理のコツ

じゃがいもは、料理のレパートリーがたくさんあるのが魅力的
じゃがいもは、料理のレパートリーがたくさんあるのが魅力的 / (C)花咲かずなり/PIXTA

肉じゃがにカレー、じゃがバター、フライドポテト、ポテトサラダにポテトグラタン…家庭でおいしく味わえるレシピがたくさんある「じゃがいも」。ポテトチップスなどのスナック菓子の原材料にもなっていて、みんなが大好きな食材です。

ところで「じゃがいも」と聞くと背景に北海道の広大な大地をイメージする方が多いのではないでしょうか。「じゃがいも=北海道」のイメージは、いつの間に生まれたのでしょう?
広大な北海道のじゃがいも畑。夏に花が咲きます
広大な北海道のじゃがいも畑。夏に花が咲きます / (C)Anesthesia/PIXTA


今回は、じゃがいもをはじめ、北海道産の農業畜産物を取り扱う「ホクレン」の「玉ねぎ馬鈴しょ課」に所属する野田有希さんに、じゃがいもについていろいろとお聞きしました。

ホクレンは、北海道内の農業協同組合から誕生した組織です。北海道産の農畜産物を全国へと届ける事業を行なうだけではなく、生産者のサポートや食育に関する活動も行っています。


じゃがいもといえば北海道なのはなぜ?

品種と料理の相性がわかると、調理がもっと楽しくなります
品種と料理の相性がわかると、調理がもっと楽しくなります / (C)dorry/PIXTA

——じゃがいもといえば北海道を思い浮かべる人が多いと思います。北海道のじゃがいもの生産量はやはり多いのでしょうか?

じゃがいも畑
じゃがいも畑 / 提供=ホクレン

北海道のじゃがいもの選別風景
北海道のじゃがいもの選別風景 / 提供=ホクレン

野田さん:北海道は、国内最大のじゃがいもの生産地です。2024(令和6)年には97.4万トンを生産しています(※でん粉原料用・種子用は除く。ホクレン調べ)。

——だから「じゃがいもといえば北海道」なんですね! 北海道産じゃがいもの特徴や推しポイントを教えてください。

じゃがいもといえば北海道!
じゃがいもといえば北海道! / 提供=ホクレン

野田さん:北海道のじゃがいも畑は土壌が肥沃なので、じゃがいもが栄養たっぷりに育ち、昼夜の寒暖差が大きいので糖度が高くなるなど、味が良いのが特徴です。
また、出荷期間が長いことから、前半(収穫後~秋ごろ)のじゃがいもはでん粉含有量が多い時期なので、ホクホクとした食感を味わえ、後半(冬ごろ~出荷終了)のじゃがいもはでん粉が糖に変わり、しっとり甘くなる傾向があるなど、1年を通じて様々な食味が楽しめます。
レンジで熱を通してマッシュポテトにすると、ポテサラやコロッケなどの調理がスムーズになります
レンジで熱を通してマッシュポテトにすると、ポテサラやコロッケなどの調理がスムーズになります / (C)Table-k/PIXTA


揚げた大地のリンゴ!? じゃがいもの栄養は?

こんな風にとれるんです
こんな風にとれるんです / 提供=ホクレン

——フランスでは、じゃがいもを「ポム ド テール フリット(揚げた大地のりんご)」と呼ぶほどビタミンが多いそうですが、本当でしょうか? じゃがいもの栄養とメリットを教えてください。

おいしいじゃがいもといえば北海道
おいしいじゃがいもといえば北海道 / 提供=ホクレン

野田さん:じゃがいもに含まれるビタミンは、ビタミンCが一番多く100gあたり28mgといわれています。(※日本食品標準成分表2020年版(8訂)より生塊茎での値。加熱調理すると概ね半減します。)
リンゴに含まれるビタミンCが100gあたり4mg(※同、皮なし)であることと比較しても、その含有量が多いことからそう呼ばれているようですね。
ですが、じゃがいももリンゴも、どちらも特段ビタミンが多い野菜・果物というわけではありません。じゃがいもの主成分は炭水化物なので、「エネルギー源として食しながら、ビタミンや食物繊維なども摂取できる」という意味で重宝されている、というニュアンスかなと考えます。

配信元: レタスクラブ

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