じゃがいもを家庭でおいしく使うコツとは?
キッチンのストック野菜No.1ともいえるじゃがいも。品種も多く、食感や風味の違いや、調理法との相性も様々です。また、うっかりすると芽が出てしまったり、水分が抜けてしわしわになることも…。
——品種の見分け方も知りたいです。
野田さん:じゃがいもにはいろんな種類があります。「メークインは煮崩れしにくい」「男爵はポテトサラダにいい」とよく言われるように、品種ごとに食感が違ったり、煮崩れしやすい、しにくいなどの特徴はあります。店頭に多く並んでいる品種としては、主に「キタアカリ」、「メークイン」、「男爵」、「とうや」の4品種が挙げられます。
1▶︎男爵
丸くて芽が深くゴツゴツした形状が特徴です。熱を加えるとホクホクとした食感が楽しめるので、油で揚げるフライドポテトもいいですね。

2▶︎メークイン
つるつるした長い楕円形のため一番見分けがつきやすい品種です。なめらかな食感で煮崩れしにくいので、カレーや肉じゃがなど煮込み料理に使うといいでしょう。
3▶︎キタアカリ
果肉が黄色がかっていて、食味も優れているホクホクした品種で、見た目は丸くて芽がやや深く、芽の周りが赤紫色になっています。こちらもポテトサラダやフライドポテトなど、ほくほくしたおいしさが特長の料理に適しています。
4▶︎とうや
果肉が黄色でなめらかな食感の品種で、丸くて芽が浅い形状をしています。芽が浅いと皮がむきやすいという利点があります。
——じゃがいもの皮をむくのは手間がかかるので、芽が浅いのは時短になっていいですね。
野田さん:北海道では各地で様々な品種が作られていますので、品種の特性に合わせて味や食感を楽しんでほしいですね。
じゃがいものおいしさをキープしながら保存するコツは?

——スーパーでジャガイモが安いとついつい買いだめしてしまうのですが、じゃがいもをおいしく保管する方法はありますか?
野田さん:じゃがいもは、周囲の温度が高いと発芽したり鮮度が落ちたりするため、冷暗所で保管するのがおすすめです。
冷蔵庫で保管する場合は、庫内の乾燥によりじゃがいもの水分が抜けてしわしわになってしまうため、新聞紙で包むか、もしくは野菜室に入れるなどして鮮度を保ってください。
——じゃがいもの芽が出てしまった時は、どうしたらいいですか? 芽を生やさない保存のコツはありますか?
野田さん:芽が出た場合は、芽の根本まで深く取り除いてから調理して下さい。発芽を遅らせる保存方法は、
・1 冷暗所・冷蔵庫で保管
・2 エチレンガスを発生させるリンゴと一緒に保管する
などが一般的なものとして挙げられます。

