
SNSやブログ「横山家のマンガ。」などで、「戦国コミケ」「新しいパパがどう見ても凶悪すぎる」など数々の人気作を発表し、ファンを魅了し続けている漫画家・横山了一(@yokoyama_bancho)さん。そんな横山さんの作品は、今までに8巻発売されているが、今回は2巻「どちらかの家庭が崩壊する漫画」を紹介。本作の制作秘話について、作者の横山さんに話を聞いた。
■心の弱さから崩壊していく夫と、異常さがエスカレートしていく義母



一見、幸せなセレブ家庭のように見える薬師寺家は、エリート会社員の夫・シュウと妻・ユイ、一人娘・リエの3人家族。しかし、シュウの浮気疑惑や、無神経な義母・聡子との同居を勝手に決めたことに堪えきれず、ユイは家を出る。それをきっかけに、今まで“完璧”だったシュウの人生が狂い始め、聡子もユイとリエを連れ戻すべく常軌を逸した行動に出てしまう…。
シュウの人生が徐々に崩れていくとともに、聡子の狂気をはらんだ行動もエスカレートしていく本作「どちらかの家庭が崩壊する漫画」では、話が進むごとにシュウの本性がどんどん現れてくる。しかし、作者の横山了一さんによると、シュウの女性にだらしないところや、マザコン、暴力的な一面などは、当初から設定されていたものではなかったという。「実は、シュウはそこまで女性にだらしないわけではなく、序盤は(浮気相手の)モナのことも全く相手にしていなかったりします。心が弱ったタイミングでつい関係を持ってしまって、そのままズルズル…という流れですね」と、シュウの「心の弱さ」だけは序盤から固まっていたと明かしてくれた。
自己中な人にはいろいろ会ってきたという横山さんだが、聡子の異常な行動については「さすがにここまでやるような女性には会ったことがない」と話す。横山さんが「どうエスカレートさせていくかをけっこう悩みながら描いていたので、変貌ぶりを楽しんでいただければ…!」と語る、聡子の「毒義母」っぷりが見どころとなっている本作を、ぜひ読んでみてほしい。
取材協力・画像提供:横山了一(@yokoyama_bancho)
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

