心臓が痙攣を起こしたようになる心房粗動は、ときに命の危機を引き起こします。
心房粗動は特に心臓にトラブルを抱えてない方でも起こりうるので、くれぐれも注意してください。
すでに心疾患があるという方は、心房粗動のリスクを下げるためにも、医療機関で適切な治療を受けることが大切です。
本記事では、心房粗動の予防法について詳しく解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「心房粗動」とは?治療・原因・心房細動との違いも解説!医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)
名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。
心房粗動の注意点

完治までどのくらい時間がかかりますか?
心房粗動が完治するまでの期間は個人差があるため、一概にはいえません。
たとえば薬物療法の場合は、一生薬を飲み続ける場合もあります。短期間での完治が見込めるのは高周波カテーテルアブレーションで、入院期間は平均2日~7日です。
心房粗動の予防方法はありますか?
心房粗動は多くの場合、心疾患や生活習慣病に起因します。基礎疾患がある方は、まずそちらの治療を行うことで心房粗動のリスクを下げられます。
ちなみに心疾患や生活習慣病は生活習慣の乱れが原因で起こることが一般的です。つまり心房粗動を予防するには、まず生活習慣を見直すことが大切です。
栄養バランスのよい食事
塩分・脂質を控える
禁酒・禁煙
十分な睡眠
適度な運動
家族のサポート方法が知りたいです。
まだ本人が医療機関を受診していないのなら、家族から受診を勧めましょう。1人での病院は心細いと思いますので、ご家族が付き添うことも大切です。
日常生活においては、体調管理の面からサポートするのがおすすめです。たとえば、次のようなポイントに気を配りましょう。
飲酒・喫煙・塩分を控えさせる
排尿・排泄の回数や状態をチェック
体重の増減
(心臓への負担を減らすため)室温や入浴時の温度調整
一緒に適度な運動に取り組む
もし急激な体調不良などが起こった場合は、ためらわずにすぐに救急車を呼んでください。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
原則として、心房粗動は一度起こると自然に治まることはありません。
一方で自覚症状があらわれにくい病気であることから、気づかないうちに重症化するケースが多くみられます。早期発見につなげるためにも、もし動悸・息切れなどの不安な症状があらわれた場合は念のため医療機関を受診してください。
たとえ自覚症状がない場合でも、年に1回は医療機関で検診を受けることが大切です。
編集部まとめ

心房粗動は、ときに心不全や脳梗塞に発展することもある病気です。突然死を防ぐためにも、心臓に異常を感じたら、すぐに医療機関で検査を受けてください。心房粗動は心疾患や生活習慣病が原因で起こることが多いため、日ごろから規則正しい生活を意識することが予防につながります。
参考文献
不整脈|国立循環器病研究センター
不整脈の解説|日本医科大学 千葉北総病院
不整脈の解説|日本医科大学 千葉北総病院

