バーニーとの出会いがジョーイをさらに幸せに
ウェンディさんによると、特にバーニーと一緒にいる時、ジョーイはより一層、安心した表情を見せるそうです。
バーニーはサンフランシスコ動物保護管理センターから迎えられた猫でした。ウェンディさんは、それまで猫を飼ったことがありませんでした。
ところが、ジョーイを連れて面会に行ったところ、2匹はすぐに意気投合。出会ったその日から、両者の間には自然と絆が生まれました。
バーニーの耳が聞こえないことにウェンディさんが気づいたのは、彼女を迎えてから、およそ3カ月後のことでした。
しかし、ジョーイは最初からバーニーの耳が聞こえないことを理解していたかのように、行動していました。外ではいっそう周囲を警戒し、バーニーを守る姿勢を見せます。
そんな“守護者”のようなジョーイの姿を見て、ウェンディさんは2匹の強い絆を感じずにはいられなかったといいます。
2匹の間に流れる、穏やかでやさしい時間
ジョーイがお姉さんで、バーニーが妹。どんなときも、ジョーイはバーニーを守ろうとします。一方で、バーニーはジョーイの心を癒やし、こころを支える存在。2匹は互いに支え合い、かけがえのない存在として認め合っています。
以前は、もっと元気に走り回って遊んでいた2匹。いまでは、家の中で一緒にゴロゴロしながら、静かな時間を過ごすのが好きなようです。無理をせず、寄り添うことを選んだ関係。それが、いまの2匹にはちょうどいいのでしょう。
ジョーイが心を開くまでには、何年もの時間がかかりました。いまは自信に満ち、誰に対しても怯えることはありません。保護された当時の姿からは、想像もできないほどの変化だそうです。
「保護犬は、たとえ虐待や放棄を経験しても、回復する力を持っていると思います」。
このように語るウェンディさん。ジョーイは、その順応性と強さを多くの人に証明してくれているようです。

