
昼休みや通勤・通学、ちょっとした隙間時間は短時間で読める傑作ショート漫画を読むのがおすすめ。ここでは、「想定外」「予測不能」なショートホラー漫画をSNSに公開している、誰でもない(@daredemonaidare)さんの創作漫画「おみやげ」を紹介。本作の内容について、創作の舞台裏やアイデアの源泉について話を聞いた。
■ 「刀傷のついた岩」が思い浮かび、物語を膨らませた



修学旅行の最中、刀痕の残る岩に目を留めた沙良は、説明書きからモノノ怪と侍にまつわる物語を知った。その夜、おみやげにブレスレットを買った同室の友人2人が原因不明の体調不良に見舞われ、沙良は心配しながらも眠りにつく。すると、真夜中に不気味な女が襲い掛かってきた!…というところで目を覚ました沙良。
翌日、友人が買ったブレスレットには強い毒性を持つ木の実が混入していたことが判明する。しかしなぜか、そのブレスレットは切れてしまい、付けられなくなっていたと知らされる。そのとき、沙良は昨夜の夢に現れた不気味な女が刀を振り下ろしていた光景を思い出す。これで一件落着!かに見えたが、そうは終わらなかった。帰りのバスで背中に違和感を覚えた沙良は、そのまま帰宅するものの、生死をさまよう一夜を迎えるという大オチが待っていたのだ…。
そんな本作「おみやげ」の着想について、作者の誰でもないさんは「『刀傷のついた岩』がふと思い浮かび、そこから話を広げていきました」と明かす。
修学旅行が同作の舞台となっているが、誰でもないさんにとっての修学旅行の思い出は「『スキーウェアとはこんなに暖かいものなのか!』と感動したのを覚えています」と振り返る。また、「小さいころ、家族で遠出した帰りにおみやげ売り場で買ってもらったオルゴールのキーホルダーに入っていた曲は、サザンオールスターズの『涙のキッス』。当時はなんの曲か知らなかったけど今では大切な一曲です」と、自身のおみやげのエピソードも教えてくれた。
「絵的にも内容的にも怖く描ければベストです」と語る誰でもないさんが描くショートホラー漫画。この機会にぜひ一度読んでみてほしい。
取材協力:誰でもない(@daredemonaidare)
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