失敗しないホットカーペットの選び方
ここからは、ホットカーペットの選び方を解説します。これから購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
サイズ・畳数で選ぶ
ホットカーペットは、テントの床面積(インナーサイズ)に合うサイズを選ぶことが大切です。
ホットカーペットのサイズが合わないと、「暖房効率が落ちる」「カーペットがよれて断線する」「結露が発生しやすくなる」といったことにつながります。
以下は畳数に対応するサイズ(cm)の目安と用途です。ただし、製品によって若干サイズが異なる場合があるので注意しましょう。
消費電力で選ぶ(ポータブル電源 or AC電源サイト)
前でも触れたとおり、ポータブル電源はもちろん、電源サイトの場合であっても消費電力の上限が決められているケースが多いです。
ほかの家電を併用することを考慮し、ホットカーペットを選ぶときは、消費電力が大きすぎないものを選びましょう。
また、ポータブル電源の場合、電源の容量だけでなく、「定格出力(安定して出力できる電力の上限)」もあります。
多くのホットカーペットは消費電力が小さいものの、念のため「消費電力が定格出力を下回っているか」をも確認しておきましょう。
機能性で選ぶ
温度調節機能やタイマー機能などが備わっているホットカーペットだと、より利便性が高く快適度も上がります。
ほとんどのホットカーペットには温度調節機能がついていますが、「3段階式」「無段階式」など細かい性能はさまざま。
細かく温度設定したい場合は、無段階で温度を微調整しやすいモデルがおすすめです。
また、低温やけどのリスクを軽減したり、電力消費をおさえたりするときに役立つのが、一定時間が経過すると電源がオフになるタイマー機能です。
そのほか、衛生面が気になる人は、ダニ退治機能が付いているもの、丸洗いできるモデルなどを選びましょう。
収納・持ち運びやすさで選ぶ
ホットカーペットは折りたたんでもかさばりやすいため、収納時のサイズを確認し、できるだけコンパクトになるものを選ぶのもポイントです。
また、専用の収納袋が付属すると、持ち運びに便利です。
ホットカーペットの効果を最大化する敷き方
キャンプでは「グランドシート」「インナーマット」などのマット類を使用するケースが多いですが、ホットカーペットと併用することでより保温効果を高められます。
ただし、ホットカーペットの保温効果を高めるには、敷く順番も大切です。具体的には、以下の順番で敷くようにしましょう。
敷く順番
ここからは、各マット類の役割や、敷くときのポイントを詳しく解説していきます。
1.グランドシート
グランドシートは地面からの湿気や冷気をシャットアウトするほか、テントの底面が汚れたり、傷ついたりするのを保護する役割があります。
グランドシートは、テントのフロアサイズに合ったものを使い、マット類の中では1番下(1番地面に近い)に敷きましょう。
サイズが合わないと、グランドシートとテントの間に雨や水が入り込んで、結露や浸水の原因になることがあります。
2.インナーマット(テントマット)
テント内のフロアには、インナーマット(テントマット)を敷くと、底冷えを防げるとともに、地面の凹凸が気になりにくくなるメリットがあります。
敷く順番はグランドシートの上がベスト。ただし、空気を入れて使う「インフレーターマット」や「エアマット」の場合は、穴が開くのを防ぐために、次に紹介する断熱シートの上に敷いてもOKです。
3.断熱シート(アルミシート・銀マット)
断熱シートは地面からの冷気をシャットアウトするとともに、熱を反射して保温効果を高める役割があります。
また、厚みのあるタイプであればクッション性も高く、快適性もアップします。
他のマット類とホットカーペットの間に敷くと、ホットカーペット本体の熱を反射させることができ、より保温効果が高まります。なお、敷くときはアルミ面をホットカーペット側に向けるのがポイントです。
4.ホットカーペット本体
断熱シートの上、ラグの下の位置が、1番安全かつ効果的にホットカーペットを使用できる順番です。
電源サイトの場合は、所定の場所から延長コードを使って、テント内で電気が使えるようにしておきましょう。
5.ラグ
低温火傷を防止するためにも、ホットカーペットの上には必ずラグを敷きましょう。
ラグを敷くことで、カーペットが発する熱を閉じ込めて、保温性を高める効果もあります。
ラグは肌に直接ふれることもあるので、さわり心地や肌ざわりの良さで選ぶのもポイントです。
特に毛足の長いもの、厚手のフランネルのような素材が使われているラグは蓄熱性に優れており、よりあたたかく過ごしたい人に最適。
また、アウトドアシーンで使うと汚れやすいため、丸洗いできるタイプやお手入れしやすいものを選ぶのもおすすめです。

