アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんが認知症を診てもらっている病院に行く日。全身フル装備でオシャレをしているあーちゃんに、ワフウフさん姉妹が「かわいいね!」と声をかけると、あーちゃんはうれしそうにしていました。そして診察時も、先生や看護師さんからオシャレを褒められ、あーちゃんのテンションは爆上がりです。診察でも問題なく、あーちゃんは今のところ、強い薬を飲んでいなくても睡眠や体調が安定しています。これは、あーちゃんの状態に合わせて先生がこまめに薬を調整してくれているおかげで、ワフウフさん姉妹は感謝の気持ちでいっぱいでした。
話題にも出なくなった父
最近のあーちゃんは、ほとんどメイクをしなくなっていました。そこで、姉・なーにゃんが眉毛を描いてあげたのですが、流行の太め眉毛が気に入らないようで、大騒ぎ。認知症になる前と変わらず、眉毛は細いほうが好みのようです。ただ、認知症は思っている以上に進行しているようで、施設長とワフウフさんが目の前で話していた会話の内容を、30秒もたたないうちに忘れていて、過去一の速さにワフウフさんも衝撃を受けてしまうのでした……。

施設で暮らし始めたころ、怯えからか期待からかはわかりませんが、あーちゃんは父の話題をよく出していました。
※たんたん:ワフウフさん姉妹の父。あーちゃんの夫。

父が病院に現れたことが頭に残っていたのか、その話をずっとしていた時期もありました。

施設での生活が落ち着いてからは、父の話題になると、険しい顔でこんなふうに言うことも……。

そして先日、実家に行ったときの報告をしたときには、怒る様子もありました。

自分が同じことをしているとは思っていないようでしたが……。

しかし、その後は父の話題などまったく出ず。あーちゃんの中で、印象が薄れているようです。私たちだけが、父からされた嫌なことをしっかりと覚えているという皮肉……。いっそのこと、忘れてしまいたいのに。

ちなみに、あーちゃんはこの前こんなことを言っていました。

そこで、自宅に戻ると父と同居することになると伝えると……。

珍しく激しい反応が返ってきました。父と離れて暮らすのは、あーちゃん本人の希望でもあるとわかってよかったです。
施設で暮らし始めたころ、怯えからなのか、期待からなのかはわかりませんが、あーちゃんは父のことをよく話題にしていました。しばらくすると、父の話題になると顔つきは険しくなり「あんなにお金に汚い人っていないわよね!」と、吐き捨てるように言うことも……。
しかし、最近はまったく父の話をしなくなり、先日私たちが実家の様子を見に行ったときのことを報告したときも、あーちゃんの部屋を父があさっていたという事実に対して怒る様子はあったものの、それ以来その話はまったくしないので、おそらく忘れているのでしょう。同居しているときは依存心が強かったけれど、物理的に離れたことで父の印象が薄れてきたのかも……? あーちゃんは父のことを忘れていくのに、私たちは嫌な話もしっかり覚えているという皮肉……。
ちなみに、先日あーちゃんが「私は一生あそこから出られないの?」と聞いてきたので、家に戻ることは父と暮らすことだと言うと「嫌よ! やっと離れられたのに!」と、珍しく激しい反応が返ってきました。あーちゃんが父と離れて暮らしたいと思っていることが再確認できて、よかったです。管理されることを窮屈に感じるかもしれませんが、あーちゃんの安全のためにも、施設での生活を続けてもらうつもりです。
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いくつになっても、新しい環境で生活するというのは簡単なことではありません。それでも、常に恐怖や不安を感じながら暮らすよりは、今の生活のほうが、あーちゃんにとってはいいはずです。何も不便がなく穏やかな施設の生活を、もっと楽しんでもらえるようになるといいですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

