奨学金を貸与=結婚できない? 大学生3人に1人が奨学金貸与の現実 結婚を阻む大きな“要因”は本当か

奨学金を貸与=結婚できない? 大学生3人に1人が奨学金貸与の現実 結婚を阻む大きな“要因”は本当か

「奨学金」は夫婦のすれ違いの1ピース

 奨学金には否定的な見方があるものの、奨学金を借りたことで現在の職を得られた人もいます。また、奨学金には体調不良や経済的な理由などで一定期間返済を利子なしで猶予できる制度もあります。奨学金を借りていない人も、奨学金とはどのようなものなのか知っておくとよいかもしれません。

 奨学金が理由で婚約が破談になった場合でも、奨学金は1つの要因にすぎない可能性が高いといえそうです。奨学金がなかったとしても、育ってきた環境の違いや実家からの援助の大きさの違い、我が子の教育費に関する考え方の違いなどからお互いに違和感を抱いたり、価値観の相違を感じたりする可能性もあります。

 また、筆者が個人的に思うのは、子どもの大学進学費用を払える経済力=教育に対する意識の高さ、モラルの高さとは限らないということです。エッシェンシャルワーカーの給与水準が低いといわれている日本では、社会に大きく貢献しているにもかかわらず、大学の学費を準備できないケースもあります。加えて、ある程度の収入がある家でも身内の病気により、子どもの学費を払えなくなることはありえます。“奨学金を借りる家は〇〇”という先入観を抱かないことも大切なのではないでしょうか。

配信元: オトナンサー

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