3.感染症対策や衛生管理も怠りなく
最後に、あらかじめ知っておきたいのは、赤ちゃんと愛猫の共同生活は、感染症の可能性があることです。
猫からヒト、ヒトから猫へ感染する人獣共通感染症(ズーノーシス)には、猫の糞便接触で起こる「トキソプラズマ感染症」をはじめ、「瓜実条虫症」、「猫ひっかき病」、「真菌症」、「パスツレラ感染症」などがあります。
上記の感染症予防策としては、「完全室内飼育の徹底」、「ノミ、ダニの駆虫剤の投与(1~3か月ごと)」、「定期的なワクチン接種」が効果的です。
大人と同じように、赤ちゃんも猫の抜け毛や唾液、フケなどで猫アレルギーになることもあります。発症リスクをできるだけ軽減するには、「部屋のこまめな掃除」、「日々のブラッシング」、「空気清浄機の活用」などの対策がポイントです。
感染症を含めたシビアな衛生管理は、赤ちゃんや猫はもちろん、飼い主さん家族の健康を守る意味でも欠かせません。みなさんが快適に暮らしていくためにも、万全な体制を整えるようにしましょう。
まとめ
ハプニング性に満ちた赤ちゃんと慎重派の猫との暮らしは、一見、不釣り合いに見えますが、うまくやれば平和に共存できます。
今回は、その一環として、赤ちゃんと猫が安全に暮らすためのヒントを3つ紹介しました。
「安心できる場所の確保」は、猫の日常生活にとって必須の条件です。「誤飲・誤食の危険性」に関しては、飼い主さんの日頃からの取り組みが鍵を握ります。「感染症対策」は、愛猫のワクチン接種やノミ・ダニの駆虫剤が要です。
飼い主さんは無理することなく、家族と協力し合いながら、赤ちゃんと愛猫の健やかな暮らしのために、できることから取り組んでみてください。

