
次々と新たなグループがデビューし、ヒットチャートが目まぐるしく入れ替わるK-POPアイドルの世界にあって、華々しい活躍を見せる10代の日本人アーティストたちがいる。12月17日に日本2ndデジタルシングル「幸せになんかならないでね」をリリースしたUNISのコトコとナナ、今年末に行われる「第76回NHK紅白歌合戦」に2度目の出場を果たすILLITの“末っ子”イロハ、そしてグループ活動のかたわらビューティーブランド「colorgram」のミューズに抜擢されたiznaのココ。彼女たちはみな、オーディション番組でデビューを掴んだ精鋭たちだ。現在もABEMAで視聴可能な彼女たちの原点を振り返る。
■ILLITイロハ:17歳“ダンスの神童”が披露した圧倒的パフォーマンス<R U Next?>

イロハが所属するILLITは、グローバルの主要授賞式で新人賞3冠を達成した韓国の5人組ガールズグループ。BTSやLE SSERAFIMらが所属する「HYBE」の次世代グローバルガールズグループメンバーを決めるサバイバルプログラム「R U Next?」(2023年6月~9月放送)で誕生した。イロハは2008年2月4日生まれで現在は17歳、グループの“マンネ(末っ子=最年少メンバー)”だ。
「R U Next?」では、1話から存在感を放っていた。1話でMC・スヨン(少女時代)から「イロハは3歳からダンスを始めた“神童”だとか」と紹介され、3歳当時のダンス映像が公開されると、コーチ陣からも「あれが3歳?」「ヒップホップの伝説よ!」と驚きの声が上がったほど。
第3話では、パフォーマンス中にステージ上で転倒するというハプニングに見舞われながらも気持ちを立て直すメンタル面の強さも見せ、第5話では視聴者による「第1次グローバル投票」で1位を獲得。安定したダンスの実力とブラッシュアップした歌唱力を武器にデビューを掴んだ。
センターを務めたTWICE「Feel Special」のパフォーマンス動画(YouTube)が120万回再生を突破するなど、「R U Next?」で披露したデビュー前とは思えないハイクオリティなパフォーマンスの数々が現在もABEMAで視聴可能だ。
■UNISナナ&コトコ:ともに18歳、審査員も絶賛の実力<UNIVERSE TICKET>

韓国、日本、フィリピンの多国籍なメンバーが集結したグループとして注目を集める8人組ガールズグループ・UNISは、「BS人気歌謡」などK-POP番組を多く手掛ける韓国三大地上波放送局SBSが総製作費100億ウォン(約11億円相当)をかけて挑んだ初のガールズグループオーディション番組「UNIVERSE TICKET」(2023年11月~2024年1月放送)で誕生した。
その日本人メンバー、ナナ&コトコは2人とも、2007年生まれの18歳。ナナは、日本で開催されたオーディション番組を経て、日本人ガールズグループ・PRIKILのメンバーとしてデビューした経験を持つ。「UNIVERSE TICKET」での事前投票は82人中19位。1話ではSUNMI「Gashina」を披露し、番組のアイコンこと“ユニコン(審査員)”のキム・セジョンから「センター候補だと思う」とさっそく高評価を受けた。
UNISが12月17日にリリースした日本2ndデジタルシングル「幸せになんかならないでね」は、リアルで心に響く恋愛ソングで支持を集めるシンガーソングライター・コレサワによる書き下ろし楽曲。アレンジは、トップクリエイターとしてジャンルを超えて活躍する TeddyLoid と Carlos K. が担当。
恋する気持ちのときめきと切なさを描いたラブソングで、“好き”という想いに潜む独占欲や不安を、等身大の言葉で表現。UNISらしい可愛さとエモーショナルさが詰まった、キュンとするポップチューンに仕上がっている。


コトコは事前投票18位。笑顔がチャーミングで「友達になりたい」とほかの練習生たちからも人気を集める“愛されキャラ”。だが1話では、初めてのパフォーマンス直前に「歌もダンスも習ったことがないし…」と不安な思いを吐露する場面も。それでもステージでは持ち前の華やかさを発揮。ユニコンたちからもパフォーマンスごとに「コトコがすごく目に留まる」「魔性の魅力!」と絶賛コメントを集めた。
UNISは2024年3月にデビュー。2年6か月の期間限定グループとして活動中で、12月17日には日本2ndデジタルシングル「幸せになんかならないでね」をリリースするなど、日本でも活発に活動中。さらにナナは韓国の音楽番組「THE SHOW」の日本人初MCに抜擢され、2024年3月から12月まで務めた。
韓国音楽業界でも高い評価を受ける注目の日本人メンバー、ナナ&コトコ。ABEMAで配信中の「UNIVERSE TICKET」には、そんな2人の初々しいパフォーマンスや、あどけない素の表情が収められている。
■iznaココ:173.5cmモデル体型、ビューティ部門でも活躍<I-LAND2:N/a>

2024年11月25日にミニアルバム「N/a」でデビューしたizna。6人中4人が身長170cm越えという抜群のスタイルを誇る彼女たちの中でも、173.5cmのモデル体型を誇り11月に韓国コスメブランド「colorgram」のミューズに抜擢されたのが、2006年11月14日生まれの日本人メンバー・ココ。デビューの切符を掴んだオーディション番組は、ENHYPENも排出した人気シリーズ「I-LAND」のガールズグループ版「I-LAND2:N/a」(2024年4月~7月放送)だ。
BLACKPINKのプロデューサー・TEDDYがプロデュース、人気俳優ソン・ガンがストーリーテラーを務めた「I-LAND2:N/a」。10か国13都市で行われた大規模なグローバルオーディションを経て集められた24人の参加者のうち、ココは3歳でダンスを始めたという経歴の持ち主で、参加者が選ぶダンスがうまいメンバー1位にも選ばれた。

長い手足を活かしたパワフルなダンスが持ち味。加えて「インパクトを与えたい」と表情やボーカルの練習も怠らない努力家。その甲斐あって、プロデューサー陣からも「表情がすごくいい」「後半のパフォーマンスに目を奪われた」と信頼されるパフォーマーとして存在感を見せた。
「I-LAND2:N/a」では、ともにデビューを果たしたセビと火花を散らす場面も。2人が同じチームでおパフォーマンスしたBLAKCKPINK「Lovesick Girls」では、ココの英語ラップが会場を沸かせた。のちに同じグループのメンバーとして活躍することになる2人が、デビュー前とは思えないクオリティのパフォーマンス合戦を繰り広げているのも「I-LAND2:N/a」の見どころの一つだ。
■今月20歳に!ENHYPEN NI-KIのフレッシュな姿が見られる「I-LAND」

ちなみに、「I-LAND」シリーズの記念すべき初作品「I-LAND」を勝ち抜いてENHYPENメンバーとしてデビューしたNI-KIは今年12月9日に20歳を迎えた。2020年11月のデビュー以来、グループのマンネとして10代とは思えない表現力とパフォーマンスを披露してきた。
「I-LAND2:N/a」同様ABEMAで視聴できる「I-LAND」では、そんなNI-KIの14歳当時の初々しすぎる姿が捉えられている。シグナルソングテストでセンターに挑むも厳しい結果となってしまったシーン、現在は&TEAMのメンバーとして活躍するKやTAKIと日本人参加者同士、本音で語り合うシーン、“パート2” 3つ目のテスト「Flame On」でプロデューサー陣から「開花した」「本当に期待できる」と絶賛されるシーン…。今でこそグローバルな活躍を見せるスター・NI-KIの努力と成長の日々を目の当たりにすることができる。
10代とは思えないスキルと存在感でK-POPの枠にはまらない活躍を見せる日本人アーティストたち。その原石時代の魅力が詰まったオーディション番組、改めてチェックしてみては?

