「誰かの物語の、素敵な脇役でありたい」SHOCK EYE(湘南乃風)が辿り着いた、自分と他者を大切にする生き方

「誰かの物語の、素敵な脇役でありたい」SHOCK EYE(湘南乃風)が辿り着いた、自分と他者を大切にする生き方

SHOCK EYE(湘南乃風)が、著書『目の前にいる人を幸せにすることから始めよう』に込めた想いを語った
SHOCK EYE(湘南乃風)が、著書『目の前にいる人を幸せにすることから始めよう』に込めた想いを語った / 撮影=株式会社FLM BASE(宮川朋久)

湘南乃風SHOCK EYEが4年振りとなる新刊、『目の前にいる人を幸せにすることから始めよう』の発売を記念して、スマホ整理から神社の巡り方まで、今すぐ実践できる「整える習慣」について話を聞いた。

■運気は「余計なものがない場所」に宿る。直感を磨くための掃除とスマホ整理術
SHOCK EYE(湘南乃風)が、著書『目の前にいる人を幸せにすることから始めよう』
SHOCK EYE(湘南乃風)が、著書『目の前にいる人を幸せにすることから始めよう』 / 撮影=株式会社FLM BASE(宮川朋久)


――2026年は丙午。情熱と行動力にあふれたチャンスの年だそうですね。新年を迎える前にやっておくと良いことについて教えてください。

神道の考え方でいえば、年末は、新しい年を迎えるための「終わり」の時期です。やはり、家の掃除はした方がいいですね。人間の脳って、目に入ったものを無意識に全部処理しているんです。だから、目の前の情報が多すぎると情報の処理速度が追いつかなくて、間違えた選択をしてしまったり、些細なことで気が乱れてしまったりするんです。そうならないためには、なるべく自分の環境のなかに、ものが少ない状態を作ることが大切。たとえば、神社の環境ってものが少ないですよね。余計なものがない場所だからこそ、直感やひらめきと出会いやすいんです。

掃除とともに、みなさんにおすすめしたいのがスマホの整理です。無駄なアプリを入れたままにしない。僕は、ジャンルごとにフォルダーに入れてスッキリ管理しています。あとは、基本的に全てのアプリを既読したり通知をオフにしたりして、未読の通知を溜め込まないようにしている。また、スマホの画面が汚れていたりヒビ割れていたりすると、それを繰り返し目にすることで無意識のうちにストレスが溜まり、自律神経が乱れてしまいます。自律神経って一度乱れると、立て直すのに時間がかかる。自律神経の乱れが原因で、不調になっている現代人も多いんです。だから僕は、ヒビ割れなどは放っておかずに、すぐに修理に出すようにしています。


■情報の渋滞をなくす「即レス」のすすめ。「区切り」をつけて毎日を特別に生きる
SHOCK EYE(湘南乃風)
SHOCK EYE(湘南乃風) / 撮影=株式会社FLM BASE(宮川朋久)


――情報を整理し、大切なものを大切にするコツは何ですか?

「即レス」ですね。LINEでも溜めずに打ち返すことで、後回しにする事柄を極力減らし、自分の中に情報を渋滞させない。あとは、ザッピングのような「区切り」がないものを避けることです。古来の人々は、「朝日が昇る」「木の実がなる」といった自然のサイクルのなかに生活の区切りを見出し、自然とともに生きていました。けれど夜でも明るい現代には、区切りがない。だから、「新年」や「誕生日」といった儀式的なもので区切りをつけているんだと思います。

本当のことを言うと年末だから掃除するのではなく、いつも掃除はしておいた方がいいし、誕生日だから祝うんじゃなくて、毎日がバースデーのように、自分の大切な人と接した方がいい。でも、日々忙しくしているとやっぱり、誰かがいてくれることへの感謝を忘れがちになりますよね。だから、記念日で区切りをつける。記念日って、区切るのが苦手な人たちが決めた、やさしい仕組みなんだと思います。


――SHOCK EYEさんにとっては「特別な日」と「なんでもない日」が地続きなんですね。

(このお話を伺う)つい3日前、僕は甲子園球場に立っていたんですけど、それも僕にとって「特別な日」であって「特別な日」じゃないんです。ステージに立ったからすごいわけでもないし、誰に見られるわけでもなく一人で山に立っている僕も、同じ僕。だから「毎日が特別」であって、「毎日が特別じゃない」んです。
出会う人も、同じです。誰に対しても丁寧に、その人たちの物語の中で、自分が素敵に登場できるように丁寧に向き合うだけ。そう考えられるようになったのは、きっと、自分が自分のままでいいと認めることができたからじゃないかと思います。

■誰かの人生の「素敵な脇役」として生きる幸せ。2026年「午年」におすすめの神社
SHOCK EYE(湘南乃風)
SHOCK EYE(湘南乃風) / 撮影=株式会社FLM BASE(宮川朋久)


――誰かの物語の中に「素敵に登場する」という考え方、いいですね。

自分が主人公の物語がある一方で、誰かが主人公の物語に自分が脇役として登場している…。そんな想像をすると「この世界って面白いな!」って思えるんです。それで、せっかく誰かの人生の脇役として登場するのなら、素敵な脇役でいられたらいいなと。もちろん自分の物語も大事だけど、その一方で、誰かの物語の脇役として登場している自分も大事。この感覚は、アドラー心理学でいう2つの柱「共同体感覚」と「貢献感」に通じるものがあります。

例えば、山登りをするとき。山ですれ違う人とのご縁は、もしかするとそれっきりかもしれないけれど、それでも「彼らが無事に帰りますように」って案じますよね? 僕は、山ですれ違う時のあの感覚で、日常生活を過ごしているんです。

新刊の『目の前にいる人を幸せにすることから始めよう』の巻頭マンガにも描いたのですが、僕は、街を歩いているときにすれ違った名前も知らない誰かも(たとえ言葉を交わさなくても)仲間に思えて、幸せな気分でいられるんです。

神社って、自分がこの場所に包まれていること、この空間の一員であることを確認できる場所。現代は、孤独を恐れ他者と同じであろうとすることが逆に孤独を深め、自信を失わせることにつながってしまいがちだから、むしろ勇気を持って一人になる時間を作ることも大切なんです。それによって自分を確立させ、本当の意味での人と人の繋がりを見出すことができるのではないでしょうか。

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最後に、年間100カ所もの神社を訪れているSHOCK EYEさんがオススメする、2026年の午年に行くと良い神社を紹介する。

<干支(午年)にちなんだ神社>

●干支詣のできる神社
・甲斐国一宮 浅間神社…十二支参りの石像が並ぶ。その年の干支や自分の生まれた年の干支にお参りするとご利益があり、さらにその先の成就石で祈ると願いが叶うと言われている。
・京都の下鴨神社…正式名称を賀茂御祖神社。十二支が祀られる「言社」は、干支の守護神としても有名。

●絵馬の発祥の地
・京都の貴船神社…水の神を祀る水神の総本宮。かつて晴れを願う時には白馬、雨を願う時には黒馬が奉納されていました。後にその馬の代わりとして木の板に馬を描いたものが奉納されるようになり、これが絵馬の原型となりました。

●神馬(しんめ) とは
・伊勢神宮の神馬にご挨拶…毎月1日、11日、21日に神馬が正宮へお参りする神馬牽参(しんめけんざん)という儀式が執り行われている。
SHOCK EYE(湘南乃風)
SHOCK EYE(湘南乃風) / 撮影=株式会社FLM BASE(宮川朋久)


インタビュー&文/ 上村雅代(かみむらまさよ)
ヘアメイク/大島千穂、スタイリスト/渕上カン


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