芹那はついに夫に本音を打ち明けます。家族だけの時間がほしいのに、義母によって横取りされているつらさを吐露すると、太一も「親不孝と思われるのが怖かった」と告白。2人の思いが一致して、ついに義母に本当の気持ちを伝えることに―――。
夫に本音を伝える
お食い初めから数日経っても、私の気持ちは晴れませんでした。義実家でのあの光景が、何度も頭の中でリフレインします。太一くんも、私が落ち込んでいることに気づいていました。
ある日の夕食後、そらが寝静まった静かなリビングで、私は意を決して太一くんに話しかけました。
「ねえ、太一くん。真剣に聞いてほしいの」
「どうしたの?」
私は深呼吸をして、心の奥底にあった正直な気持ちを、全て吐き出しました。
「私はね、もうこれ以上、お母さんにイベントを横取りされたくない。お食い初めだって、結局お義母さん中心で悲しかったよ…」
太一くんは、黙って私の話を聞いてくれています。
「もちろん、お義母さんがそらを思う気持ちはすごくうれしいし感謝もしてる。だけど、私は家族との時間も大事にしたいの。私たち夫婦が、そらのために初めて準備をして、喜びを分かち合う時間がほしい。
このままじゃ、そらのアルバムはお義母さんとの写真ばかりになっちゃうよ...」
夫の本音も初めて聞いた
涙声になる私に、太一くんはそっと寄り添ってくれました。
「ごめん、そんなに思いつめさせて。俺が母さんに遠慮してたからだと思う。母さんに親不孝だと思われるのがイヤで、なんでも受け入れすぎたよ」
太一くんの言葉に、私はハッとしました。ああ、そうか。太一くんも、義母のプレッシャーに苦しんでいたんだ。
「私たちはもうお義母さんとは別の家族だから、家族のイベントは私たちで決めさせてほしいの。次は、私たちのお家で、家族だけでやりたい...」

