夫が義母にきちんと伝えてくれた
私の切実な願いを聞いて、太一くんの表情が変わりました。
「わかったよ。母さんは孫の世話をする役割を手放したくないだけだと思う。イベントじゃなくてもそれはできるし、俺からしっかり言う」
太一くんは、すぐに義母に電話をかけました。私は、リビングの隅で、2人の会話に耳を澄ませます。
「母さん、俺たちは新しい家族なんだ。今後は、家族の行事のことは俺たちが決める。次の初節句は、家族3人でさせてほしい」
電話越しに義母の声が聞こえてきます。激しく何かを主張しているようで、とても納得しているとは思えない声でした。でも、太一くんはいつものように折れることはしません。
「わかってる。母さんには感謝してるけど、俺たちだけの時間も大事なんだよ」
何度も繰り返すうちに義母の勢いは弱まったようで、電話が切れました。この日は家族の大きな転機だったと思います。
あとがき:沈黙を破り、味方あとがき
この夜の芹那さんの告白は、物語の最大の転機です。太一さんが「母さんの善意を拒否するのが怖かった」と本音を語ったことで、二人は初めて「チーム」になれました。問題の本質は「義母」ではなく、それに遠慮してしまう「太一」の態度にあったからです。
芹那さんが勇気を出して伝えた切実な願いは、太一さんの心に響き、彼が「家族を守る」という父親としての決意を固めるきっかけとなりました。義母との激しい電話のやり取りは、二人が新しい家族の在り方を実現するためのきっかけになったのではないでしょうか。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

