簡単には癒えない。だけど、少しずつでも進んでいけたら…
もちろん、2年にも渡った不倫による心の傷がすぐに癒えるわけではない。夜中にふと目が覚めると、不倫の事実が頭をよぎり、涙が出ることもある。そんな時、勝昭は私の隣に座り、私の手を握り、静かに言う。
「本当にごめん。千佳子が俺を許す必要はないよ。俺は毎日、千佳子と律だけを思って生きていくから」
勝昭の言葉には、以前のどこか甘えていた部分がなくなり、覚悟と責任感が見られるようになった。
いつか、本当に心から笑い合って、過去の傷を乗り越えられたと実感できる日が来るまで、私はとことん勝昭に反省をしてもらうつもりだ。彼の努力する姿を見ながら、私も少しずつ、彼を受け入れる努力を続けている。
結婚してからずっと不倫されていた事実はつらいけれど、不倫が終わった今、私たち夫婦は今、ようやく本当のスタートラインに立ったのかもしれない。
あとがき:愛の再定義と償いの重み
勝昭の償いの行動は、言葉だけではなく、時間と疲労という具体的な「重み」を伴っています。努力する夫の姿は、千佳子に少しずつ希望を与えます。傷は簡単には消えませんが、千佳子が「許す」ではなく「受け入れる」と表現したことは、彼女が感情を乗り越え、現実的な未来を見据え始めた証拠です。この夫婦の物語は、傷を乗り越えて「愛」を再定義する、真のスタートを切りました。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

