「軽度認知障害の前兆となる初期症状」はご存知ですか?末期症状も医師が解説!

「軽度認知障害の前兆となる初期症状」はご存知ですか?末期症状も医師が解説!

Medical DOC監修医が軽度認知障害(MCI)の前兆となる初期症状・原因・治療法や家族のケア方法などを解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。

前田 佳宏

監修医師:
前田 佳宏(医師)

島根大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科に入局後、東京警察病院、国立精神神経医療研究センター、都内クリニックにて薬物依存症、トラウマ、児童精神科の専門外来を経験。現在は和クリニック院長。愛着障害やトラウマケアを専門に講座や情報発信に努める。診療科目は精神神経科、心療内科、精神科、神経内科、脳神経内科。 精神保健指定医、認定産業医の資格を有する。

「軽度認知障害」とは?

軽度認知障害(MCI)とは、記憶力や注意力などの認知機能が加齢による範囲を超えて低下しているものの、日常生活はおおむね自立している状態を指します。
認知症とは異なり、日常生活への支障が少ないのが特徴です。ただし、MCIの方のうち年間約5〜15%が認知症に進行すると報告されており、早期発見と生活習慣の見直しが重要です。

軽度認知障害の前兆となる初期症状

MCIの初期症状は、加齢による「うっかり」や「ど忘れ」と区別がつきにくいことがあります。しかし、次のような変化が複数みられる場合には、神経内科や精神科、認知症外来、もの忘れ外来などの受診を検討しましょう。

うっかりミスや物忘れが増える

最近の出来事や約束を思い出せない、財布や鍵を頻繁に置き忘れるなどの症状が現れます。ヒントがあれば思い出せる場合もありますが、「思い出せないまま終わる」ことが続く場合は注意が必要です。

約束を忘れるようになる

記憶力の低下が進むと、約束をしていたこと自体を忘れてしまうことがあります。加齢による単なる「ど忘れ」であれば、時間が経ったり、誰かにヒントをもらったりすると思い出せることがほとんどです。
しかし、軽度認知障害では、周囲から指摘されても約束の内容が思い出せないままというケースが増えていきます。こうした変化が日常的にみられるようになった際には、早めに専門医へ相談することが大切です。

注意力や判断力が低下する

買い物で計算を間違える、料理中に火をつけっぱなしにしてしまうなど、複数の作業を同時にこなす力が落ちてきます。交通場面での判断ミスが増える場合もあります。
運転や金銭管理に不安を感じた場合は、早めに専門医へ相談をすることをおすすめします。

計画的に行動できなくなる

物事を段取りよく進めることが難しくなり、予定を立てても実行に移せないなどの「遂行(すいこう)機能障害」が見られます。家族から「最近ぼんやりしている」と指摘されるケースも少なくありません。対策としては、カレンダーやメモを活用し、予定を「見える化」する習慣をつけるとよいでしょう。

感情の起伏が激しくなる

イライラや不安感、意欲の低下など、心理的な変化が先行することもあります。認知機能の低下だけでなく、軽度のうつ病が背景にある場合もあります。そのため、精神科または心療内科での相談が有効なケースもあります。

配信元: Medical DOC

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