及川光博“玄一”「家がある~」と歌う姿が感動呼ぶ「涙か溢れた」の声<ぼくたちん家 最終回>

及川光博“玄一”「家がある~」と歌う姿が感動呼ぶ「涙か溢れた」の声<ぼくたちん家 最終回>

「ぼくたちん家」
「ぼくたちん家」 / (C)日テレ

及川光博が主演を務める「ぼくたちん家」(毎週日夜10:30-11:25、日本テレビ系/Hulu、TVerにて配信)の最終話が12月14日に放送された。玄一(及川)が「家がない」から「家がある」に歌詞を変えて歌う姿が感動を呼んだ。X(旧Twitter)でも、「家があるに歌詞が変わる瞬間 涙か溢れた」「楽しいシーンなんだけど何だか泣けました」「ロスです」「名シーンだらけでした」とコメントが寄せられた。(以下、作品のネタバレを含みます)

■「社会のすみっこ」の人々にスポットを当てたオリジナルストーリー

本作は、現代でさまざまな偏見の中で生きる「社会のすみっこ」にいる人々が、愛と自由と居場所を求めて、明るくたくましく生き抜く姿を描く完全オリジナルストーリー。

恋のために家を買おうとする50歳の心優しきゲイ・波多野玄一は、ある日、偶然出会った人生にも恋にも冷めきったクールなゲイ・作田索(手越)に出会い恋をする。そして大金3000万円を抱えた中学生・楠ほたる(白鳥玉季)から「親代わりになってほしい」と頼まれ、同居生活が始まる。

3人のほかに、ほたるの母親・楠ともえ役で麻生久美子、ともえの元夫・市ヶ谷仁役で光石研、アパートの大家・井の頭今日子役で坂井真紀が出演。

また、パートナー相談所に勤め、良き相談相手として玄一の恋を見守る百瀬まどかを渋谷凪咲、玄一の親友・岡部成治を田中直樹、索の元カレで、玄一と三角関係になっていくゲイの吉田亮太を井之脇海、玄一の初恋相手である鯉登裕太郎を大谷亮平が演じる。

ほかに杉の森動植物園で働く玄一の先輩・栗田美緒役で久保田磨希、警察官・松梅子役を土居志央梨、玄一を慕うアルバイト・藤沢辰哉役を川口凉旺が務める。

■ゲイの玄一にほたるは父親のふりをして欲しいと頼む

動物飼育員の50歳になる波多野玄一は、恋愛対象が男性の、いわゆるゲイのおじさん。ペット禁止のアパートで、老犬2匹、亀1匹と暮らす玄一は、そろそろ恋人が欲しいと『パートナー相談所』を訪ねても、空しさを抱えるだけに終わる。

インコも1羽増えるが、ペットがバレて引っ越しを余儀なくされた玄一は、気安くて明るい井の頭今日子が大家をするアパートに引っ越す。アパートには家庭事情にわけがある中学生・楠ほたるも住んでいた。

ある日、恋人と別れて家もないクールなゲイの作田索と出会い、索の恋が他人事とは思えない玄一は、「家を買うってどうですか?」と勧めて怖がられてしまう。

落ち込む玄一に、ほたるは「家、欲しいんですよね?私、あなたを買います」と、いきなり3000万円が入ったスーツケースを持って来る。ほたるの家庭事情を知った玄一は必要なときに父親のふりをする親子契約書を交わす。


■ほたるは長野県のギター工房で働くことになる

ギター作りの職人になりたいというほたるに付き添って、長野県のギター工房を見学する玄一と索。工房の主人・岸部康夫(井上肇)と孫の和樹(柊木陽太)に案内されながら、職人たちの作業を見てほたるは希望を抱く。

ほたるはギター工房で働くことになり、索の薦めもあって高校の定時制に通うことにする。一方、アパートの井の頭は、ともえの旅の話を聞いているうちに、自分も遠くへ行ってみたいと思うようになる。

そんな中、玄一と索は、“恋と革命”のために婚姻届を提出することを決意。役所に届け出を出すと時間をかけて丁寧に対応してくれるが、受理は敵わなかった。窓口の職員が「せっかくお二人そろって来ていただいたのに大変申し訳ないです」と頭を下げ、玄一と索も手間をかけたことを詫びる。

すると職員は「今日、お二人がいらっしゃったということはきちんと各所に報告します」と誠意をもって説明し、玄一と索は笑顔で感謝を述べた。

■深まった絆と見えてきたみんなの希望

井の頭アパートの庭。玄一が井の頭に「旅に出るんですか?」と質問すると「そう!私だってきっと、どこへだって行けるんだって思えたから。もっといろんなもの見てみたいし」とスケッチしながら答える。

「ね、歌ってくれない?」と井の頭が催促し、索が「絵、ですよね?」と聞き返すと「いいから、お願い!」と井の頭。玄一は「あ、はい」と大人しく従い、ギターを鳴らして歌い出すと井の頭は「もっと!」とけしかける。玄一が声を大きくすると井の頭はさらに「もっと!」と煽り、玄一は声を張って「家がない、家がない」と歌う。

「ずっと思ってたんだけどね」と井の頭が遮ると「あ、はい」と素直に歌をやめる玄一。井の頭は「家、あるわよね。ここ!」と井の頭アパートを指差す。「確かに」とほたるが応え、索も「ありますね」と言う。

「じゃ、『家がある』で」と井の頭が指示すると、「えぇ…」と玄一は困惑する。井の頭が大きな声で「さん、はい!」と急き立てると、玄一は「家がある、家がある」と歌い、ほたると索が拍手を贈るのだった。

家を購入するという形は無くても玄一と索の絆が深まり、みんなの希望が見えて胸が熱くなった。X(旧Twitter)でも、「家があるに歌詞が変わる瞬間 涙か溢れた」「野宿の歌じゃなくて、世界中どこへだって行ける!みたいな歌になったね」「家があるっていいね」「楽しいシーンなんだけど何だか泣けました」「ロスです」「名シーンだらけでした」とコメントが寄せられた。

◆構成・文=牧島史佳


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