お金は受け取らないことに
「俺も、金は受け取るべきじゃないと思う。達治の自己満足のために、気持ちの悪いお金を受け取る必要はない。それに、一度こういうものを受け取ったら、あいつはまた何か連絡してくるかもしれないよ。その度に美也子がストレスを感じるのは良くないしさ」
「そうだよね…どうすればいいかな…」
私は良一の考えに従いたいと思っていました。良一は私のLINE画面を開き、達治の名前をタップしながら言います。
「俺が、達治に直接話す。それに、もう連絡しないようにはっきり言うから」
良一は、私のスマホから達治にメッセージを送り、すぐに電話をすることになりました。そして、私の不安な気持ちをよそに、彼は通話ボタンを押したのです。
あとがき:怒りではなく理解で包む夫
妻の過去や元カレの存在を知りながらも、感情的にならず、まず妻の不安を理解し、感謝の言葉を述べた良一さん。優しさを感じる対応ですね。達治さんの「けじめ」のお金を「気持ちの悪いお金」と断じて受け取らないという判断にも、美也子さんへの深い愛情と過去の清算への強い意志が感じられます。
そして、「俺が直接話す」と決断した良一さんの行動力は、頼れる夫そのもの。美也子さんを煩わせないための鮮やかな解決を予感させます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

