事故を引き起こした「サドルの構造と高さ」
実は、以前から自転車に乗った後に「股間が痛い」と訴えることがあったとのことで、この事故が起こる前からいくつかの要因が存在していました。
まず、乗っていた自転車は外国製で、サドルは周囲が硬いプラスチックで覆われ、さらに前の部分は幅が狭くなり、少し出っ張っているなど、前傾姿勢で乗るとAさんが怪我をした外陰部に集中して強く圧迫されやすい構造でした。
そして、サドルの高さについて。サドルは自転車の一番低い位置になっていましたが、Aさんが自転車に乗ると、停車中は足の先が地面に少しつく程度だったのです。
子供の自転車事故は圧倒的に多い

※写真はイメージです
これからどんどん成長していく子どものものを選ぶ際、親はどうしても少しでも長く使える「大きめのもの」にメリットを感じがちです。しかし、特に子供の安全に関わる自転車などに関しては、体の大きさに合わないものを選ぶことで、怪我を伴う事故につながることがあります。
警視庁が発表した「子供の交通人身事故の発生状況」のデータでは、自転車乗用中が68.1%を占めました(歩行中は31.6%)[* 2]。自転車の事故は決して珍しいことではないことがわかりますね。
子供が安心して自転車に乗るためにも、交通ルールを守ることはもちろん、自転車用のヘルメットは正しく装着できているか、子供の手の大きさでブレーキをきちんと握れるか、などに加え「サドルの構造や高さ」についても今一度確認してみてください。
(文・構成:マイナビ子育て編集部/監修:春日武史 先生)
この記事は、日本小児科学会の「Injury Alert(傷害速報)」を元に作成しています。
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