男性更年期障害は、加齢やストレス、環境要因などによって、男性ホルモンの「テストステロン」が低下することで発症します。また、性格や生活環境も発症リスクに大きく影響するようです。本記事では専門家の堀江重郎先生に取材し、男性更年期障害の予防のために重要な栄養素について解説します。

監修医師:
堀江 重郎(順天堂大学医学部泌尿器科学講座主任教授)
順天堂大学医学部泌尿器科学講座主任教授。日米で医師免許を取得。腎臓学、腫瘍学、分子生物学、男性医学を学ぶ。男性更年期障害の診断・治療、テストステロンの生理作用、老化と腸内細菌の関係など広い研究分野で数々の学術賞を受賞。日本抗加齢医学会理事、日本メンズヘルス医学会理事長。著書や講演を通じて一般への啓発活動にも尽力し、男性の健康寿命を支える。
編集部
栄養素が男性更年期障害の予防にどう役立つのですか?
堀江先生
「亜鉛」と「ビタミンD」は、テストステロンの生成や免疫機能の維持に寄与する栄養素として注目されています。亜鉛はテストステロンの合成をサポートし、ビタミンDは骨の健康を支えるだけでなく、感染症や慢性疾患のリスク低減に関与すると考えられています。
編集部
ビタミンDを効率的に摂取するには、どうすればいいですか?
堀江先生
ビタミンDは、鮭やイワシ、サンマといった魚類に多く含まれています。また、キノコ類も良い供給源です。食事からの摂取に加えて、適度な日光浴をおこなうことでも、体内でのビタミンD生成を促すことができます。
編集部
亜鉛を豊富に含む食品には何がありますか?
堀江先生
亜鉛は、特に牡蠣やカニなどの魚介類に豊富です。また、肉類やナッツ類などにも含まれています。亜鉛は体内で合成できないため、日々の食事から継続的に摂取することが大切です。
※この記事はメディカルドックにて<「男性更年期障害」になりやすい性格はご存じですか? 予防する食べ物やリスクとなる行動も医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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