12月25日のクリスマスまで、あと数日。プレゼントをお願いしたい子どもたちは、サンタクロースに手紙を届けることができる。
日本郵便の公式サイトでは、「サンタさんに手紙を送れる」として、フィンランドの「サンタクロース中央郵便局」の公式サンタメールが紹介されている。
これは、日本からフィンランドの「サンタクロース中央郵便局」に手紙を送ることができるサービスだが、残念ながら今年の申し込みはすでに締め切られている。
それでは、ハガキで手紙を送ることはできないのだろうか。通常のハガキに、宛先として「サンタさん」とだけ書いてポストに投函した場合、その手紙はちゃんとサンタさんに届くのか。日本郵便に取材した。
●住所を書かず「サンタさん」とだけ書いた手紙の行方
子どものいる家庭では、プレゼントをお願いする手紙や、忙しいサンタさんやトナカイたちを気遣う内容の手紙を書く姿が見られるかもしれない。
では、ハガキなどの郵便物に住所を書かず、宛名に「サンタさん」とだけ書いた場合、郵便局ではどのように扱われるのだろうか。
住所がなくても、サンタさんのもとへ届けてもらえるのか。それとも、どこにも届かず、郵便業務の妨げになってしまうのだろうか。
毎年、住所が書かれていない「サンタさん」宛ての手紙やクリスマスカードが投函されて、その扱いに困っている──。そんな郵便局員の困り顔も頭に浮かんでくる。
●普通に「処分」される
少しドキドキしながら、弁護士ドットコムニュースが日本郵便に取材したところ、本社広報宣伝部から次のような回答が寄せられた。
「住所の記載がなく、宛名に『サンタさん』とだけ記載されている場合、あて所不明のため、差出人へ返還となります。
差出人の住所が記載されていない場合、一定期間保管後、処分となります。
また恐れ入りますが、投函数などについては郵便法の観点からお答えが難しく、ご理解いただけますと幸いです」
「サンタさん」といえど、郵便物にはちゃんと住所を書く必要があるということだった。もし、あわてんぼうな子どもが投函しようとしていたら、やさしく教えてあげたほうがよさそうだ。

