子宮筋腫の主な原因
子宮筋腫の正確な原因については、現時点では明らかにはなっていません。
そこで、ここでは子宮筋腫の主な原因として考えられているものについて解説しましょう。
初経が早い
初経が早い、つまり月経周期が早まると、生殖年齢の間に子宮筋腫の細胞分裂の回数が増加します。すると、子宮筋腫の増殖を抑える役割を果たすための遺伝子が変異してしまうリスクが高くなる可能性があります。
初経が早いことそのものについては、対策をとることが難しいです。そのため、過多月経や月経痛が重い(月経困難症)といった症状がある場合には、産婦人科などを受診するようにすることが望まれます。
子宮筋腫の方が家族にいる
子宮筋腫の家族歴がある、つまり家族に子宮筋腫の方がいるということが子宮筋腫発症のリスクと考えられています。
家族に子宮筋腫の方がいる場合には、症状がなくても定期的に婦人科検診を受けるようにした方がよいでしょう。
加齢
加齢とともに、子宮筋腫の有病率が上がるということがわかっています。
エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンによる刺激が、20〜30年にわたって続くことによる可能性もあります。
高血圧
子宮筋腫と動脈硬化のリスク因子との関係について調べた研究があります。
その結果、高血圧の病歴がある方や、薬物治療を要する高血圧などにおいて子宮筋腫のリスクが増加したということです。
高血圧は食塩の摂り過ぎなどが原因となる病気で、特に自覚症状もないことが多いです。健康診断などで高血圧を指摘された場合には、減塩や運動などの生活習慣改善に加え、必要であれば内科などを受診するようにしましょう。
肥満
肥満が子宮筋腫のリスク要因となる可能性があります。
これは、体脂肪が増加すると体内で女性ホルモンであるエストロゲンが過剰に産生され、子宮筋腫の細胞が増える原因となる、といったメカニズムなどが考えられています。
肥満はメタボリック症候群などの病気の原因ともなります。太り過ぎないように、健康的な食生活を心がけ、適度な運動をするようにしましょう。
子宮筋腫が大きくなる原因
それでは、子宮筋腫が大きくなってしまう原因と考えられていることについて説明します。
妊娠
妊娠によって、約20%の方が筋腫が大きくなるとされています。しかし、筋腫の増大は妊娠の初期に限られ、多くは次第に縮小していくとされています。
子宮筋腫をお持ちの方については、妊娠した際にはかかりつけの産婦人科でしっかりと相談し、経過をみてもらうようにしましょう。
ストレス
ストレスに対処するために生成されるホルモンが、子宮筋腫の成長を刺激してしまうことがあります。
リラクゼーションテクニックや軽い運動などを行うことで、ストレスとうまくつきあっていくことが大切です。
女性ホルモンの作用
女性ホルモンの一種であるエストロゲンの働きによって、子宮筋腫が大きくなることが判明していいます。このため、子宮筋腫は女性ホルモンの働きがもっとも活発となる性成熟期に多くみられるようになります。30代後半から40代になり、筋腫が大きくなって過多月経(月経の際の出血が多くなる)などの症状が現れることがあります。また、無症状でも、婦人科検診などで見つかる場合も少なくはありません。閉経後には筋腫は縮小してくことがほとんどです。逆に閉経後に筋腫が大きくなって来る場合は、他の疾患の可能性もありますので、婦人科受診が良いと思います。

