尾曲がり猫が多い地域があるってホント?
尾曲がり猫は日本国内でも地域差がはっきりしており、特に長崎県での割合が突出しています。ある調査によれば、長崎県の猫の約79.0%が尾曲がりで、鹿児島県は約73.9%、宮崎県は約62.7%、熊本県は約62.5%と、九州各県でも高い比率を示しています。
一方、本州や北海道では尾曲がり猫の割合は低く、地域差は明確です。この偏りは、九州地域で尾曲がりの特徴を持つ猫が古くから多く生まれ、交配や繁殖の過程で遺伝的に偏りが生じたことを示唆しています。
特に長崎は江戸時代に海外貿易の拠点であったことから、尾曲がり猫の遺伝的特徴が濃く残っていると考えられています。
このようなことから、長崎県では猫のしっぽは曲がっているのが普通だと思っている人が少なからずいるのだとか。
尾曲がり猫は縁起が良い
日本では、古くから尾曲がり猫は縁起の良い存在として親しまれてきました。特に鉤のように曲がったしっぽを持つ猫は「鉤しっぽ」と呼ばれ、「幸せを引っ掛けて引き寄せる」「金運を招く」といった言い伝えがあります。
また、短いしっぽや曲がったしっぽは、通常の長いしっぽよりも魔物や悪霊に取り憑かれにくい、あるいは悪運を払う力があると信じられてきました。有名な招き猫のモデルも、多くが尾曲がり猫や短いしっぽを持つ猫であったとされます。
こうした文化的背景もあって、尾曲がり猫は日本の人々に長く愛され、大切にされてきました。尾曲がりの特徴が現代まで遺伝的に受け継がれてきた一因とも考えられるでしょう。

