甲状腺がんの手術後についてよくある質問
ここまで甲状腺がん手術後の合併症・経過観察・療養などを紹介しました。ここでは「甲状腺がんの手術後」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
放射性ヨウ素内用療法を行った場合の日常生活の注意点を教えてください。
放射性ヨウ素内用療法を実施する前後の生活では、ヨウ素を制限した食事を行います。ヨウ素は海藻や魚介類に多く、特に昆布は代表的な食材です。昆布そのものだけでなく、昆布だし入りの調味料や昆布茶も避けてください。商品によっては、ミネラルウォーター・お茶・炭酸飲料・スポーツドリンクなどの飲料製品にも、ヨウ素が含まれている場合があるので気を付けましょう。治療後は、体内から出る放射線量が基準値を下回ってから退院します。しかし、退院後数日間は微量の放射線が出るため、周囲の人への被曝に注意が必要です。一定期間が過ぎると、食事・活動の制限はなくなります。退院後の生活の詳しい注意点は担当医に確認し、指示を守るようにしてください。
手術後に傷跡が気になる場合の対処法を教えてください。
手術による傷跡は、半年程で気にならなくなる患者さんが多いです。とはいえ首元は目立つ場所のため、気になる方もいるでしょう。簡単な対処法は、ハイネックの服を着たりスカーフを巻いたりする方法です。また、アピアランス(外見)ケアとして傷跡のカバーメイクを行うケースもあります。患者さん自身が消極的な気持ちを軽減し、自分らしい生活を取り戻せる方法を選択するとよいでしょう。
編集部まとめ
この記事では、甲状腺がん手術後の合併症に関する情報を解説しました。合併症をすべて避けるのは難しいため、適切な経過観察と療養が大切です。
規則正しく健康的な生活を心がけ、定められた経過観察をきちんと受けてください。そのようにして、充実した生活を取り戻すために医師とともに励みましょう。

